「お茶やお菓子をどこに出せばよい?」
「多人数へのお茶出しはどうしたらよい?」
「自社の来客応対のレベルを上げたいが、どう指導したらよい?」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
【来客応対のマナー】お茶出しの基本と、迷いがちなポイント9つ
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20サミットほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
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来客応対は、お出迎えからお見送りまで、それぞれの場面で、さまざまな配慮が必要で、苦手意識をお持ちの方も多いかと思います。社会人歴の長い人であっても、ふだん来客応対をする部署ではないと、いざという時に、「えーっと、どうするんだったっけ?」と迷うこともあるかと思います。今日は、来客応対の流れのうち、「お客様にお茶をお出しする」という場面に限ったビジネスマナーの基本と、限定した分、よく迷いがちなポイントにも焦点をあてて「さすが この人・この会社は違うなぁ」と思われ ご自身や自社の差別化につながるように、ご紹介したいと思います。
お盆にのせるものは、以下の通りです。ひとつ気を付けたいのは、茶碗を茶托(ちゃたく)にセットした状態で運ばないというポイントです。「お盆の上に茶托、茶托の上に茶碗と重ねる」と不安定になりやすいため、また、お茶がこぼれてしまった時に、茶托まで濡れてしまうためです。茶碗と茶托は別々に配置した状態で お盆の上にのせて運びましょう。
・茶碗 ー 蓋付きの場合は、お茶を入れ、蓋をした状態の茶碗
・茶托 ー 茶托だけ重ねて、お盆の上に置く
・ふきん
・(もしお出しするなら)茶菓
ノックを3回して、静かにドアを開けて入室します。ドアを閉めたら、ドアの前でお客様の方に向かって、「失礼いたします」と言って軽くお辞儀をします。面談や会議の真っ只中 の場合は、「失礼いたします」という言葉は出さず、お辞儀だけします。 お辞儀の際に、お盆が傾かないように注意しましょう。
ドアのところでお辞儀をした後は、サイドテーブルの方に行き、お盆を置きます。サイドテーブルとは、部屋の隅にある小さなテーブルや置き場所のことですが、もしなければ、お客様がいらっしゃるテーブルの端(お客様から離れた下座の場所)を使っても構いません。サイドテーブルなどを使って、お盆の上で茶碗を茶托の上に置いて、茶托部分のみを両手で持って(茶碗には触れません)、お1人分ずつ運びます。 茶碗の底が濡れている状態で茶托にのせてしまうと、お客様がお茶碗を手に取った時、茶托までひっついてきてしまいますので、茶碗の底を ふきんで軽く拭いてから茶托にのせるといいですね。
レストランや喫茶店のように、片手にお盆、反対の手で飲物をお出しする、ということは、オフィスや個人宅などでのお茶出しの際にはしませんが、サイドテーブルも、会議テーブル上の空きスペースも無い、という場合は仕方がありませんので、左手でお盆を持ち、片手だけでお飲み物をお出しして構いません。その際「片手で申し訳ありません」などと一言添えるといいですね。 もし、茶托を使わないでお茶をお出しする際は、衛生面から、口を付けることになる 茶碗の上部は触れずに お出ししましょう。
上座にお座りのお客様から順に、お茶をお出ししていきます。お客様の右後方から「どうぞ」と言って、お茶を出しますが、お話し中の場合などは、声をかけず目礼のみにとどめましょう。椅子や机の配置から、右後方からお茶を出すのが難しい場合は、無理をせず、「こちらから失礼いたします。」などと声をかけて、出しやすい方向からお出しして全く問題ありません。 後方からお茶を持ってきていることに気づかず、お客様が急に動かれて、手があたってお茶がこぼれるなんていうことにならないように、静かに後ろからいきなりお茶をだすのではなく、お客様の視界に体を入れてから、または、声かけをしてから、お茶をお出しするように配慮するといいですね。
お客様から見て右側にお茶を置きますが、資料を置いていらっしゃる場合などは、その位置にこだわらず、「こちらに置かせて頂きますね」などと言って、少し離れた位置に置きます。勝手に資料の場所を変えたりということは控えましょう。置き場がなければ、「お茶は どちらに置かせて頂きましょうか?」とお伺いするといいですね。
茶碗の外側に絵柄がある場合は、絵柄がお客様の正面になるようにしてお出しします。茶碗の内側に絵柄がある場合は、絵柄がお客様から見えるように置きます。 尚、茶托が木目の場合は、お客様から見て木目が横方向(左右)に流れるようにして置くのが正式なマナーです。
多くのお客様がいらっしゃる会議室などでは、自分一人だけでお茶を順番にお出ししていると、とても時間がかかってしまいます。会議の妨げにならないようにするためにも、お客様の人数が多い場合は、2名1組がペアになって、片方がお盆を持ち、片方がそのお盆からお茶を手に取ってお出しする方法もよく行われます。サイドテーブルまで戻らず、お盆がお客様のすぐ後ろに位置するので、スムーズに行えます。
お茶だけではなくお菓子もお出しする時は、お客様の右後方から、先にお菓子をお客様の左側にお出してから、お茶をお客様の右側にお出しします。 先にお茶を出してしまうと、出したお茶の上を超えてお菓子を出すことになってしまうため、奥の方からスムーズに出せるような順番、と覚えるといいですね。
退室する時は、ドアの前で、お客様の方に振り返って「失礼いたしました」とお辞儀をします。ドアを開け、部屋の外に出たら、頭を下げたままドアを閉めましょう。
今回は 【来客応対のマナー】お茶出しで迷いがちなビジネスマナー9つ についてみてきました。 来客応対というのは、お客様が、その会社の印象を判断する大事な機会です。お客様は、担当者だけを見ているのではなく、一歩会社に入った瞬間から、いろいろな視点から “その会社の雰囲気”を感じていらっしゃいます。
来客応対をするスタッフの方は、自分の印象が会社の印象という意識を持って対応することが大切です。具体的にどんなふうにすれば 良い印象を与える来客応対ができるのか、ロールプレイをしたり、よくある失敗談もまじえて、楽しい研修をご提供していますので、よろしければ お気軽にお問合せください。 (マナー研修・コミュニケーション研修・従業員満足/顧客満足アップ支援のお問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/ )
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2022年2月14日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
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