「良い姿勢で働くことで得られるメリットを知りたい」
「姿勢良く接客するように、スタッフにどう指導すればよい?」
「正しい姿勢は理想だが、疲れる・・・」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
姿勢の良さは、接客業に必須!
スタッフに伝えたい 良い姿勢のメリット5つ
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20サミットほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
(㈱フォーシーズインターナショナルの情報についてはこちら)
皆さんは、ご自分の姿勢に自信がありますか? 立っている時、座っている時、朝から夕方まで、正しい姿勢をキープ出来ているでしょうか? 多くの人が、うーん・・・ と言葉に詰まってしまうかもしれません。 「仕事が忙しくて、姿勢にまで気を遣っていられないんですよね」とか、「良い姿勢を保つ体力が、最近ないんですよね」とか、いろいろな理由を耳にします。 業務をこなすことが最優先で、良い姿勢は、“余裕があればする オプション” のような位置づけになっている職場も多いかもしれません(笑)
私どもの 接客研修やビジネスマナー研修でも、良い姿勢はなぜ必要か と尋ねると、答えとして『お客様のためにするもの』と理解している人が大多数を占めています。 たしかに、相手のためにという視点もあるのですが、正しい姿勢は、何よりスタッフの方ご自身のため、と伝えると驚かれます。 今回は、良い姿勢でいることで得られるプラス面をご紹介して、皆様の会社やお店のスタッフの方の意識が変わり、イキイキと元気に働き、同時にお客様に好印象を持っていただけるように、姿勢を指導する時の工夫について、ご紹介したいと思います。
まず、“正しい姿勢”とはどんな姿勢かについて考えましょう。正しい姿勢が出来ているようで、実は出来ていない可能性がありますので、壁を使って、チェックしてみましょう。やり方はカンタン! 壁を背にして立って下さい。両足のかかと、ふくらはぎ、お尻、両肩、頭 が、すべて壁についているかを確認しましょう。どこか1箇所でも壁につかない場所がある人は、姿勢が悪い証拠です。猫背や巻き肩の人は、肩を壁につけにくいと感じるかと思います。骨盤に歪みがある人はふくらはぎがつかないかもしれません。家や職場ですぐにできるので、ぜひ壁を使って全身をチェックしてみてくださいね。
背骨の中には「脊髄神経」と呼ばれる太い神経が通っています。悪い姿勢でいると、背骨が歪んだり曲がったりして、この神経を常に圧迫していることになるのです。すると、腰痛や手足のしびれほか、体の痛みや不調があらわれます。 皆さんは、こんな姿勢をとっていませんか?
他にもありますが、悪い姿勢を続けることで、いつもきまった部位ばかりに負担をかけていたり、歪みを生じさせてしまい、頭痛、腰痛、肩こり、ひざの痛みなどを引き起こす可能性があります。正しい姿勢は、バランスよく⾝体に負荷がかかり、また筋⾁を均等に使うことで、⾝体の不調を予防することにつながります。
肩甲骨を後方で少し引き寄せた 正しい姿勢がとれると、深い呼吸ができます。深い呼吸ができると、副交感神経によってリラックスした状態になります。反対に、猫背や巻き肩ですと、どうしても浅い呼吸になってしまい、落ち着かなくなったり、不安・不眠・頭痛などの原因にもなってしまいます。 緊張するシーン(例えば、とても大事な初対面のお客様への接客販売とか、人前で説明やプレゼンテーションをする、なんていう時)には、両肩が前側に入りやすく、それがさらに緊張を増大させることがありますので、あえて肩甲骨を後ろで引き寄せることを意識しましょう。そうすることが 落ち着きにつながります。
また、⻑時間、悪い姿勢をとり続けると、その姿勢のために使っていた筋肉の⾎液循環が悪くなり、疲労物質が溜まりやすくなってしまいます。ストレッチをしたり、⽴ち歩いたりすることも⼤事ですが、そもそも、普段から正しい姿勢でいることで⾎流が良くなり、疲れにくい⾝体が作れるようになる、という点はしっかり覚えておきたいところです。
正しい姿勢がしっかりと自分のものになっていない間は、「正しい姿勢でいることが疲れる」という気持ちになるかもしれません。なぜなら、それまで使っていない 正しい姿勢のための筋肉やその他の部位 を使うからです。 しかし、正しい姿勢を一度身につけた人たちからは、「悪い姿勢でいるほうが、気持ち悪さを感じる」という感想がでます。 1つ確実なのは、悪い姿勢でいると、より疲れやすくなる、ということです。ぜひ、正しい姿勢を自然にとれるようにするために、正しい姿勢に必要な筋肉や部位を 慣らしていきましょう。
正しい姿勢がとれているかや、どの部位を意識して強化したらよいか、スタッフの皆さんが 『良い姿勢によって、健康でイキイキと働ける』、『良い姿勢で、好感度を高める』トレーニングについて、私どもの研修をぜひご受講ください。(マナー支援・接客/マナー研修のお問合せは、こちら → https://4cs-i.com/contact/ )
さて、良い姿勢の3つ目のメリットは、基礎代謝が上がることです。基礎代謝が上がるということは、痩せやすくなるということです。姿勢と代謝は深く関係しています。悪い姿勢でいると、背骨の自然なS字カーブが失われ、猫背や反り腰が日常化すると、呼吸や内臓の働きにも影響が出て、基礎代謝が落ちやすくなります。また、姿勢が悪いまま いくらがんばって体を動かしても、全身の筋肉をうまく使えないため、代謝は上がりにくいのです。 反対に、きれいなS字カーブの背骨の姿勢を維持できるようになれば、呼吸が自然に深まるので、それだけで体温が上がって、基礎代謝がアップします。職場で良い姿勢を維持することで、無理なく太りにくく痩せやすい体が出来上がるなんて、嬉しいですよね♬
さて、ここからは、お客様にあたえる印象という側面についてのメリットです。やはり、猫背で接客をすると、「疲れているのかな」、「体調が悪いのかな」と、お客様を心配させてしまいます。また、片足に重心をかけた立ち方や、椅子の背にもたれた座り方は、偉そうだという印象を お客様や上司にあたえてしまう恐れがあります。
姿勢の良さ&悪さ というのは、遠くからでもよく見えます。つまり、直接、個別に会話しているお客様以外の人からも、瞬時に見えてしまうわけです。 姿勢が良いことは、“きちんと自己管理ができている”、“熱心に取り組んでいる”、“業務や専門知識に自信をもっている” など、多くのプラスのメッセージを与えてくれます。 遠くにいるお客様が、複数いるスタッフのなかで、どの人に声をかけるかは、良い姿勢という非言語表現が判断材料になっていることがよくあります。「なぜか、自分にはあまり声がかからない」というお悩みのある方は、ぜひ姿勢・笑顔など、自分の非言語表現を意識してみてくださいね。
最後は、姿勢によって、話す内容の説得力が大きく変わる という点についてみていきましょう。 皆さんのなかには、お客様を誘導しながら、施設や展示物などの説明をする立場の方もいらっしゃると思います。また、自社の商品の特長を伝えないといけない という立場の方もいらっしゃるでしょう。 話す内容が特に大切 という場面では、どうしても考えてきた文章やシナリオばかりに意識が向きがちですが、猫背や、背中が前傾姿勢などになっていると、「この情報は本当?」「本心で言っているの?」などと、聞き手には全然伝わりません。 海外の政治家の方なんかは、姿勢や目線など、話す時の「見え方」を重要視して、何度も練習しています。その点、日本の一部の政治家の方は、うつむきがちで、ただ原稿をよんでいるということもあり、話の効果を考えると少々残念ですよね。 皆さんも、ご自身が話す内容の 説得力と信頼感をあげてくれる 良い姿勢を、ぜひ取り入れてみて下さい。
今回は 姿勢の良さは、接客業に必須!スタッフに伝えたい 良い姿勢のメリット5つ についてみてきました。 スタッフがイキイキと接客しているように思えない・・・と感じる場合は、もしかすると、姿勢が要因かもしれません。
良い印象をお客様にあたえようと、会社の施設や店舗のハード面の充実に目が行きがちですが、実際には、そこで働く人の振舞いで、環境を大きくプラスにすることも、マイナスにすることも できてしまうのです。つまり、いくら素晴らしい施設や商品でも、姿勢や立ち居振る舞いの悪いスタッフが対応するのだと、魅力は半減してしまいます。皆様それぞれの目的や、ビジネス・接客の現場に応じた、良い姿勢と立ち居振舞いを含む 顧客満足度を高める 接遇5原則 の研修や、現場での定着化のお手伝いをしておりますので、よろしければ お気軽にお問合せください。(マナー支援・接客おもてなし/マナー研修のお問合せは、こちら→ https://4cs-i.com/contact/ )
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2022年9月15日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
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