「靴を脱いで、どこに揃える?」
「スリッパを使う時に気を付けることを知りたい」
「堂々と振る舞うためのポイントが知りたい」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
【日本文化を学ぶ・伝える】和室のマナーに自信がつく!
靴を脱ぐなど 玄関で気を付けたい5ポイント
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20サミットほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
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個人宅を訪問したり、寺社仏閣ほか日本の伝統的な建築物を見学しに行ったり、フォーマルな飲食店に行った時、出迎えてくれる人達の視線を感じながら、靴を脱ぎ、部屋に上がるのが 緊張する・・・ もう何が正解なのか 一瞬分からなくなる(笑) そんな経験はありませんか? 靴を脱ぐこと自体は、日本では一般的な習慣ですので慣れているはずなのですが、意外と正しい作法と言われると、自信が持てなかったり、また、海外の人に説明するほどはよく知らない、という方は多いかと思います。
今日は、玄関での振舞い・和室への上がり方などをみていきますが、たった5つのポイントを覚えておくだけで、ドギマギせず、堂々とした振舞いにみえるコツをご紹介したいと思います。 では、早速はじめましょう ♬
皆さんは、玄関で靴を脱ぐ時、どちら向きに脱ぎますか? こう聞くと、私どもの研修で、意見が分かれます。「前向き」「後ろ向き」「横向き」・・・など。多い意見は、「後ろ向き」で、実際に、後ろ向きに靴を脱ぎながら、和室に上がる人を見かけることもよくあります。こうすることで、靴の向きを直す手間は省けるのですが、実はこれは、出迎えてくれた人にお尻を向けることになるので、失礼にあたります。
正しくは、正面を向いて(「前向き」の状態で)靴を脱いで上がります。
そして、靴を揃えるために、靴の方に向いてかがみますが、この時、家の人に対してお尻を向けないよう、少し斜めの角度をとるようにしましょう。
靴の向きを変えたら、下駄箱側の隅のほうに寄せて置きます。
旅館や飲食店などで、スタッフの方が靴を預かってくださる場合は、感謝の言葉を一言かけて、前を向いて脱ぎ、そのままお任せしても大丈夫です。
玄関にスリッパが並べられている時、靴を脱いだ足をそのままスリッパに入れて 履いていませんか? スリッパが用意されている場合も、先ほどの靴の脱ぎ方・揃え方は、同じです。つまり、スリッパをいきなり履かず、まずスリッパの横に上がって、靴を揃えてから、スリッパを履きましょう。
個人宅から帰る時、スリッパは、玄関の方を向いたまま脱ぎ、靴を履いた後に向き直って、スリッパの向きを反対にして 隅に置きましょう。重ねるのを嫌がるご家庭もありますし、スリッパ立てにまで入れなくて大丈夫です。
コート・マフラー・手袋などの防寒具は、個人宅の訪問の際、チャイムを押す前に、脱いでおきます。 尚、コートは、内側を表にして、軽くたたみます。これは、屋外を歩いている時に付着するほこりなどの汚れを、室内に持ち込んで、床に落とさないためです。部屋までコートを持って入らず、玄関で「コートをこちらに置かせて頂いてよろしいでしょうか。」とたずねたうえで、玄関の隅の 邪魔にならない場所に置かせて頂きましょう。
個人宅を訪問して、濡れた傘を、玄関内にある傘立てに、当然のように入れていないでしょうか? 実は、濡れた傘は玄関内に持ち込まないのが正しいマナーです。水気を切り、たたんだあと、外に傘立てがあればそこに入れ、傘立てが外にない場合には、こちらに立てかけてよいでしょうか、とたずねて、邪魔にならない場所に立てかけましょう。
また、寺社仏閣や、日本の伝統的な建築物を見学するような場合、折り畳み式の日傘を手に持ち歩いていらっしゃる人も時々見かけますが、障子やふすま・畳などはデリケートで、傘で傷つけてしまうこともありますので、カバンにしまいましょう。
個人宅に手土産を持って行く場合、基本的には、部屋に行って、正式な挨拶が終わってから手土産をお渡ししますが、花やアイスクリームなど、冷凍や生もの、また大きなサイズの場合は、玄関先で手短に挨拶をした後に、お渡しします。要冷凍・要冷蔵であることに気づかず、溶けてしまった・・・なんていうことがないように、「お手数ですが、冷凍庫(冷蔵庫)にお入れくださいますか」などと、お伝えしましょう。
今回は 【日本文化を学ぶ・伝える】和室のマナーに自信がつく!靴を脱ぐなど 玄関で気を付けたい5ポイント についてみてきました。「いやー、見事に全部、逆の悪い例をやってましたよ(笑)」という方も時々いらしゃいます。つまり、後ろ向きに靴を脱ぎ、直接スリッパの上に足を置き、コートは室内に持ち込み、傘は玄関内に置く・・・というような流れですね。 ぜひ、ご自身が堂々と振舞うために、また、後輩やお子さん、海外の人に、和の作法を伝える際に、活用していただければ嬉しく思います。
個人宅の訪問については、気軽な友人同士の訪問ならまだしも、個人宅を訪問する営業ご担当者の方は、不快な気持ちを与えないように、細心の注意や配慮が必要ですよね。また、日本に住む多国籍スタッフの方が、和室のマナーをきちんと知っていると、すごいね!と驚かれたり、日本社会で より受け入れられやすくなって スムーズなコミュニケーションにつながります。皆さんに必要な場面設定でロールプレイなどリハーサルをする、楽しい研修もご提供していますので、よろしければ お気軽にお問合せください。 (マナー研修・異文化理解研修・社会人スキルアップレッスンのお問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/ )
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2022年2月22日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
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