「抹茶とお菓子、どちらが先?」
「お菓子は手づかみで食べていい? 抹茶椀をどう持つの?」
「堂々とキメるためのポイントが知りたい」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
急に抹茶が出されても大丈夫!5ステップで簡単:抹茶の飲み方
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
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このタイトルを見て、「抹茶って、急にでてくる?」と不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません(笑)。 抹茶は、茶道などフォーマルな場でしか出されない、というイメージが強いかもしれません。しかし、最近では、お茶会 以外にも、様々な場で幅広く、抹茶が提供される時代になりました。 例えば、旅館に行ったらまずお抹茶とお菓子が出された、日本料理を食べに行ったら最後にお抹茶が出された、健康志向の友人が家で抹茶を飲むようにしていると言って 抹茶が出された、ある屋外イベントの椅子席で お抹茶が運ばれてきた、喫茶店の和スイーツと一緒に出された、などなど。 今や抹茶は、和室で着物を身につけて頂く飲物、とは限らず、幅広い場面や場所で楽しまれる飲物になっており、世界でも『抹茶好き』が増えています。
今日は、抹茶の飲み方 をテーマにみていきますが、たった5ステップを覚えておくだけで、ドギマギせず、堂々とした振舞いにみえて、お抹茶の味をより楽しめる、そんなコツをご紹介したいと思います。 では、早速はじめましょう♬
コーヒーや紅茶、煎茶などと違って、抹茶の場合、正式には、先にお菓子だけ出されます。その後、お菓子を食べ終わったタイミングでお抹茶が運ばれてきますが、これはなぜでしょうか? 理由は主に2つあり、1つ目の理由は、『お菓子が、抹茶を引き立てるから』お抹茶だけをいきなり飲むと “苦い・・・”と感じるかもしれませんが、先にお菓子を頂くと口の中にほんのり甘みが残り、甘みと苦みがあわさって、よりお抹茶が美味しく感じられます。 2つ目の理由は、『胃への刺激をやわらげるため』 空腹時にお抹茶をいただくと、胃への刺激が強いので、身体への負担を和らげるという目的もあります。
正式には、お菓子を食べ終わってから、お抹茶が運ばれてくる、と先ほど書きましたが、和の喫茶店など、カジュアルな場合は、お抹茶とお菓子が同時にテーブルに置かれることもあります。そんな時でも、上記の2つの理由から、お菓子を先に召し上がるといいですよ。
お抹茶と一緒に出されるお菓子には、大きく2種類あります。一つは、干菓子(ひがし)といって水分量の少ないもの、もう一つは、主菓子(おもがし)といって水分量の多いもの です。(上部のピンク背景の写真は、主菓子です。)
具体的な名前でいうと、干菓子には、落雁・金平糖・せんべい など、主菓子には、上生菓子・羊羹・まんじゅう・もなか などがあります。 文字だけみていても美味しそうですね♬
干菓子は、手でいただきます。小さなものは一口で頂き、大きなものは一口大に手で割ってからいただきます。手のよごれは、懐紙でぬぐいましょう。 主菓子は、手でいただく場合とそうでない場合があります。 黒文字(くろもじ)といって、爪楊枝より太くて長い木の串のようなもの が一緒に出された場合は、それで切って食べます。黒文字がついていなければ、手で小さくしてから食べて構いません。
懐紙とは?
懐紙とは、文字通り「ふところにいれて、携帯する紙」のことです。小さなサイズで二つ折りになっている和紙ですが、平安時代から現代まで、ティッシュペーパーやハンカチ、メモ用紙や便箋など、 様々な用途で使われてきました。和菓子が出される時に、和菓子の下に懐紙が敷かれていることもあります。”茶道でつかうもの” というイメージが強いかもしれませんが、例えば、食事の席で 小皿やお手拭き代わりにするなど、幅広く使えます。 ワンポイントの絵柄が入ったオシャレな懐紙もあるので、ぜひ活用してみてください。
畳の上に座っている場合は、お抹茶やお菓子は 畳の上に置いて出されます。机と椅子のスタイルであれば、机の上に置いて出されます。尚、机がない場合は、手渡しということもあります。 畳の上や机の上に出されたお抹茶椀をどうしたらよいか、ステップ①~⑤まででご説明します。
抹茶を何口で飲んでもよいのですが、飲み終わっていないのに、机や畳の上に抹茶椀を置いたりはしません。
なぜ、正面に口をつけてはいけないの?
抹茶碗の正面には、絵柄などの美しい装飾が施されており、いわば 抹茶椀の顔 です。そんな顔部分である正面を汚さず、大切にするためです。
これは、「おいしく頂きました」という飲み終わりのサインで、これを『吸い切り』といいます。
喫茶店などでは、そのまま抹茶椀の正面が自分に向いていたままで大丈夫ですが、正式な場で、抹茶椀をお返しする時は、相手側に正面を向けるので、先ほど抹茶を飲む前にしたのと同様、左手の上に抹茶椀をのせて、時計回りに2回まわして、正面の向きを変えます。
今回は 急に抹茶が出されても大丈夫!5ステップで簡単:抹茶の飲み方 についてみてきました。抹茶は、健康にも良い成分がたくさん含まれ、今や様々な楽しみ方がされていますよね。例えば、抹茶のお粉を、いろいろなものに加えて、抹茶ミルク・抹茶パンケーキ・抹茶チョコレートなど。そういったことをきっかけに 海外の人にも広まり、「日本人は普段からよく抹茶を飲んでいるのか?」などと聞かれることもあります。
ぜひ、抹茶の頂き方 について、今日ご紹介したことを生かして、慌てずに堂々と振る舞い、美味しく抹茶を召し上がることに加えて、海外の人から飲み方を聞かれても、自信をもって答えられると、日本文化をアピールする良い機会になるかと思います。 お抹茶の頂き方の基本・応用、そして、海外の人に英語で抹茶の飲み方を説明する、など、皆さんに必要な場面設定でお伝えする、楽しい研修もご提供していますので、よろしければ お気軽にお問合せください。 (マナー研修・コミュニケーション研修・個人英会話レッスンのお問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/ )
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2022年2月7日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
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