「従業員向け 身だしなみチェックリストを作成したいので、素案がほしい」
「就職面接のために、身だしなみのポイントを知りたい」
「接客スタッフの身だしなみを注意したいが、言いだしづらい」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20サミットほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
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身だしなみは、無言の自己紹介 とも言われます。 身だしなみで一番大切なのは、清潔感です。また、TPOにふさわしいかどうか、つまり、時、場所、場合にふさわしいかも、大事な視点ですね。 清潔感や TPOは、人によって、感覚が違うことが多くあります。就職活動中の方は、少々保守的に身だしなみを考える方がよいでしょう。
また、お店や企業の方で、職場のスタッフに身だしなみについて注意しようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。身だしなみに関する指摘は、言い方を間違えると反感をかってしまうだけです。 チェックリストがあれば客観的で、職場の皆に公平な基準で、改善が理解されることにもつながりますので、皆様のお店や企業独自のオリジナル身だしなみチェックリストを作成・更新されることをおススメします。
【ご参考記事】→ 身だしなみを上手に注意する方法:スタッフへの指摘3つのNG
【ご参考記事】→ クールビズ廃止? 知っておきたい最新事情 & 服装の基礎知識4つ
余談ですが、TPOは、Time(時)、Place(場所)、Occasion(場合)という3つですが、これは和製英語ですので、スタッフの方が多国籍の場合、英語のつもりで言っても通じません・・・。
一言でいうと、身だしなみは相手目線、おしゃれは自分目線、という違いです。
● おしゃれは、自分が好きな服や流行のアクセサリーなどを、自分の満足のために身につけること
● 身だしなみは、相手の人にとって心地よく、そして、信頼感や好印象につながるよう選び、整える、ということです。
実際のところ、皆さんが働く職場や業種によっても、求められる身だしなみは、異なります。 例えば、医療施設や介護施設では、全身が黒色ですと、不快に思う人もいる可能性があります。また、飲食店など食べ物を扱う職種では、オフィス職の人以上に清潔な印象や、感染予防のためにも衛生的であることが求められます。
自分がどのような役割や印象を求められているのか、という他者目線を考えることが大事ですね。では、どのようなポイントに気を付ければ、「相手の人」に不快感を与えず、適切な身だしなみが実現するのか、具体的にみていきましょう。
☑ 極端なカラーリングをしていない
☑ 洗髪をして清潔である
☑ 前髪が目にかからない
☑ 横の髪がお辞儀のたびに顔にかからないよう結ぶ・留める
☑ ヘアアクセサリーは目立ち過ぎない
☑ 帽子は正しくかぶっている
☑ 洗顔や歯磨きをして清潔に保っている
☑ 健康的なナチュラルメイクである
☑ 化粧くずれのないよう意識している
☑ ヒゲを剃っている
☑ 肌を健康的に保つ手入れをしている
☑ マスクを適切につけている
☑ 眼鏡は形状・色ともに目立ち過ぎない
☑ カラーコンタクトやマスカラなどで目元を強調し過ぎていない
☑ イヤリングやピアスは華美でない
☑ サイズが自分に合っている
☑ 色や柄は、目立ち過ぎず、職場にあったものである
☑ シミや汚れがない(特に襟や袖口)
☑ シワがない
☑ ネクタイが曲がっていない
☑ ネクタイは服にあった色やデザインである
☑ ポケットに膨らむほど物を入れていない
☑ 生地が透けたり、露出度が高いものではない
☑ スカートの丈は短すぎない
☑ 名札や社章を正しくつけている
☑ 衛生的な状態を保てる頻度で洗濯している
☑ 挨拶ほか正式な場では、ジャケットを着用、ボタンを留めている
☑ 爪の長さは、長過ぎない
☑ 爪や手に、汚れがない
☑ 乾燥による ”ささくれ” などが無いよう手入れしている
☑ ネイルのデザインや色は、目立ち過ぎない
☑ 指輪は華美でない
☑ 腕時計は職種にふさわしいデザインや色である
☑ 靴はきちんと磨き手入れしている
☑ 靴底がすり減っていない
☑ 靴のデザインや色・ヒールの高さは、職場にふさわしい
☑ ヒールが細過ぎない
☑ 靴下の色やデザインは、目立ち過ぎない
☑ ストッキングは伝線していない
☑ 足や靴が蒸れないように、手入れをしている
☑ 香りの強いものをつけない(香水に限らず、香りが強いハンドクリームや柔軟剤なども含む)
☑ 相手の目にふれる持ち物(名刺入れ、スマホケースなど)は、目立ち過ぎない色やデザインである
☑ カバンは職場にふさわしい色やデザインである
☑ カバンにものを詰め込み過ぎていない
いかがでしたか? この記事の冒頭で、身だしなみは、相手の目線・相手のため、と書きました。その通りではあるのですが、もう一つ大切な言葉をお読みいただいている皆さんに贈りたいと思います。 それは、「身だしなみを整えることで、自分の気持ちが強くなるなど、自分にプラスがたくさんある!」ということです。 きちんと自分自身の外見が整うと、普段着とかパジャマの時とは違って、“よし!” と、自分の気持ちがオフからオンになる、そして、内面から自信が出てくるのを感じられるのではないでしょうか。
また、身だしなみが整った状態で人と接すると、相手の人に受け入れられていることが何となく感じられて、緊張がとけたり、自分の望む結果に一歩近づきやすくなる、など良いことづくめです。 つまり、身だしなみは、相手のためだけではなく、結局は自分自身のためでもあるのです。
ギャー、40項目もある、と思わず(笑)ご自身のケースに必要のないものは削除して、ぜひ、ご自分・自社だけのオリジナルの身だしなみチェックリストを作ってみて下さい。業界や職種によって、自由度の高さや、求められる身だしなみの規定には幅がありますので、身だしなみチェックポイントの項目をどれだけの数、どのように表現するかについては、よく検討する必要があります。 皆様のそれぞれの目的や、ビジネス・接客の現場に応じた、相手に気持ちが伝わる 身だしなみ の項目策定や、現場での定着化のお手伝いをしておりますので、よろしければ お気軽にお問合せください。(レッスンや接客支援・監修のお問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/ )
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
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