「外国語は全然できないが、仲良くなるコツを知りたい」
「現地の人に、馴染めていない気がする・・・」
「急に海外スタッフが部下になった・・・」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
楽しく異文化理解!外国の人との社交や接客にすぐ取り入れられるヒント〔名前への意識〕
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
(㈱フォーシーズインターナショナルの情報についてはこちら)
皆さんは、異文化理解 と聞くとどんなイメージを持ちますか? 「なんか難しそう・・・」、「異文化って、世界にはたくさん国があるから、覚えることがあり過ぎない?」 など、ちょっと構えてしまう気持ち、よく分かります。異文化とは、外国に限って、異なる文化を意味する そんなイメージが強いですが、実は広い意味では、同じ国の中でも、異なる背景をもつ人同士の場合は、“異文化コミュニケーション”だったりします。
今回は、自分の国と他国という意味での異文化理解について書きたいと思いますが、そもそも、世界のどの国の人も、自分の国での習慣や常識が、他の国でも通用すると思いがちです。違いがあることすら気づいていない、というのが実情だったりします。
例えば、日本以外の国では、こんな国があるのをご存知でしょうか?
・小学生は、学校で鉛筆を使わずボールペンが基本という国
・ヨーグルトは決して甘くせず、塩味で食べるのが普通の国
・誕生日を迎えた人は、プレゼントをもらうのではなく、友達にプレゼントする側である国
「はぁ?」と思われたことでしょう(笑)
今日の本題ではありませんので、この3つについて、詳しくは書きませんが、そんなふうに、一般的な生活のなかでも、山のように違いがあるのですから、接客販売などのビジネスにおいて、コミュニケーションの様式・商習慣にも、多くの違いがあることは、想像がつくかと思います。
というわけで、今回は、私たちの異文化理解研修のなかで、この「はぁ?」「え!?」の反応が大きいものの一つを、ご紹介したいと思います。
日本は、名字の種類が10万以上あり、世界的にみても多い国です。 しかし、同じアジアでも、例えば、中国では4千程度です。「李」さん、「王」さん、「張」さんが、中国の三大名字で、実際のところ、この3種類の名字だけで、全人口の2割以上を占めます。韓国では、さらに少なくて、約270の名字に集中しています。上位3位は、「金」さん、「李」さん、「朴」さんで、総人口の45%を占めます。
へぇー、そうなの!? と驚きますよね(笑)
へぇー!? と思った後は、ぜひ、この事実から、接客や付き合いをする際に、起こりそうなことを想像してみましょう。
〔接客のヒント〕
実際によく生じる状況ですが、同じ名字の人がいらっしゃると、接客の場面では混乱が生じます。「あれ、もうさっき 金さん、来られましたよ。違うほうの人?」とか、「こちらの男性は李さん、隣の女性は李さん、ご夫婦ですね。」などのように・・・。 同じ名字だからといって、ご夫婦や家族ではないこと、また、同姓同名の場合さえ ありますが、名前以外でもきちんと個人を認識すること、が 接客や社交の場面では、大切になってきます。
日本語では、相手の名前を会話に出すことは、比較的少ないと言えます。そもそも、日本語では、主語(誰が)の部分を言わなくても、話が出来るという特徴があります。
「もう昼食を食べましたか? 」「これ、お借りしていいですか?」のように。
相手の名前を言う時でさえ、部長、店長、など役職で呼ぶことが多かったりします。つまり、相手の名字を知らなくても、なんとかなるのが(笑)日本です。ですので、必死に相手の名前を覚えようとする気持ちや意識は、少々低いと言えるかもしれません。
しかし、海外では 名前をとても大事に考えます。 知っている人に呼び掛ける時、「すみません」「ちょっとちょっと」 などというのではなく、その人の名前で「〇さん!」と呼びかけましょう。「ありがとう」という時も、名前と一緒に「〇さん、ありがとう」と言いましょう。
相手の名前を知ったら、覚える、そして、いろんな場面で 名前を入れて話す。これだけで、相手との心の距離が近くなるのを感じられるかと思います。
また、話題の一つとして、「あなたの名前にはどういう意味があるの?」と聞くのもおススメです。とても熱心に、そのルーツを教えてくれることもあって、名前というのは、ひとりひとりにとって大事なものと考えられていることを感じられるかと思います。
ここで、よく研修でも質問を受けるのが ~ 海外の人の名前・固有名詞の発音が難しい、ということ。
以前、北京で「ドンさん」という女性がいて、一緒に働いていたのですが、「ドンさん・ドンさん」と日本人スタッフが呼ぶと「いいえ、ドンじゃなくて、ドゥンです。」とほぼ毎回言われる コントのようなお決まりのパターンがありました(笑) 日本語にはない発音だと、どうしても難しいですが、それでも、一生懸命こちらが正しい発音をしようとする姿勢は、相手の気持ちに届きます。
相手の名前を発音してみて、「これで、お名前を正しく呼べてますか?」と聞くのも、仲良くなりたいという気持ちを示す 良い例ですね。
また、あまりにも長い・難しすぎる名前の場合は、短くニックネームなどで呼び合うこともお勧めです。逆にこちらが4文字以上の名前などで、相手が覚えたり発音するのが難しそうな場合は、 Please call me 〇. と、言いやすい呼び名 を伝えてあげましょう。
今回は 楽しく異文化理解!外国の人との社交や接客にすぐ取り入れられるヒント〔名前への意識〕 についてみてきました。まずは、「へぇー、こんなところに違いがあるのか~」を知って、その次は、その違いにどう対応するかを考え、実際の対応で必要になる英語のフレーズを身につけて、使いこなせるように練習する、その流れを繰り返すことで、海外接客にも、多国籍スタッフと一緒に働く場面にも生かせるようになります。
この流れをすべて、トータルでお伝えする楽しい異文化理解研修を、カスタムメイドでご提供していますので、よろしければ お気軽にお問合せください。(異文化理解研修やインバウンド研修・接客英会話支援のお問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/ )
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2021年12月7日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
公式HP https://4cs-i.com/
私たちは、接客や販売を専門にする
研修と代行の会社です。