「雑談が苦手で、何を話したら良いのかわからない」
「自分ばかりが話している気がする」
「相手に質問しても、会話がはずまないのはなぜ・・・?」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
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まだあまり親しくない人、特に初対面の人との会話では、何を話したら良いのか、ドキドキするものですよね。自分は口下手だと思っている人、人見知りをする人はなおさら、会話が弾まない・・・とお悩みかもしれません。
そんな時に、たまに見られるのは、何か話さないと!と、自分の話だけをし続けるパターンです。もちろん、相手が心底楽しんでいるのであれば良いのですが、こちらばかりが話し続けるのでは一方通行になり、お互いの理解が深まりません。 また、よほど興味のある話でないと、相手は聞き続けるのに苦痛になるかもしれません。
では、話題にふさわしい、皆が興味のあることとは何でしょうか? それは、「自分自身」の事です。 基本的に、誰にとっても 自分に関わる話は、自分が関わらない一般的な話題にくらべて、はるかに “面白く楽しい” 話題です。 ということで、延々と話し手が、話し手自身についての話をするのではなく、話し手は“聞き手”に関わる話 を心掛けましょう。そのためには、相手に“質問する”ことが大切になってきます。
「まだ、雨は降っていましたか?濡れませんでしたか?」
「弊社の商品は、もうどれくらいお使い下さっているんですか?」
「珍しいお名前ですね。どちらのご出身ですか?」
「最近はお忙しいですか?」
「何か体づくりをされているんですか?」
「水玉柄がお好きなんですか?」
「素敵な観葉植物ですが、ご自身で手入れしていらっしゃるんですか?」
「3連休は、ゆっくりなさいましたか?」 など
質問をすることで、下記のようなプラス面があります。
ぜひ、 会話では 質問することを意識しましょう♬
質問は、大きく2種類に分けられます。それは、「オープン・クエスチョン」と「クローズド・クエスチョン」です。一つずつみていきましょう。
オープン・クエスチョンとは、「はい/いいえ」では答えられない質問のことです。
例:
「次回お会いするのは、いつがよろしいでしょうか?」
「どんなデザートがお好みですか?」
「頼んだ仕事は、どこまですすんでる?」 など、相手が自由に答えられるような質問の仕方です。
クローズド・クエスチョンとは、はい/いいえ で答えられる質問のことです。
例:
「明日のお打ち合わせは、御社のオフィスでよろしいでしょうか?」
「和菓子はお好きですか?」
「頼んだ仕事は、もう終わった?」 など、
「はい」か「いいえ」の二者択一や、複数の選択肢から一つを選ぶなど、答え方を限定した質問の仕方です。
「オープン・クエスチョン」と「クローズド・クエスチョン」の両方に、メリット・デメリットがあるので、上手に使い分けたいですね。
例えば、初めてお会いする人など、まだあまり関係性が築けていない人に対しては、
「こちらの場所はすぐにお分かりになりましたか?」
「このあたりはよくいらっしゃるんですか?」
など、クローズド・クエスチョンの方が、相手も答えやすいです。
そうやって雰囲気や関係があたたまってきたら、オープン・クエスチョンを加えるといいかと思います。お店なら、
「普段はどんな〇〇をお使いになりますか?」
「どれくらいの量でお考えですか?」
など、オープン・クエスチョンで自由にお話していただきながら、情報やご要望をお聞きするといいですね。
そして、最後は
「こちらの商品をご購入ということでよろしいでしょうか?」
「こちらの契約内容で同意頂けますか?」など、クローズド・クエスチョンで、きちんと意思確認をする流れが、スムーズです。
他にも、皆さんもテレビで一度はご覧になったことがあるかと思いますが、スポーツのインタビューなどでは、優勝した人に「今、嬉しいですか?」とクローズド・クエスチョンでは聞きません。自分の言葉で気持ちを自由に話していただくために、「やりましたね!今のお気持ちをお聞かせください」などとオープン・クエスチョンをすることが通常です。
ぜひ、これまでの自分の質問が、オープン・クエスチョンばかり、クローズド・クエスチョンばかりに偏っていないか、一度、振り返ってみてください。使い分けを少し工夫するだけで、より良好なコミュニケーションにつながりますよ。
相手に質問をする時に、オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンを間違えると、会話がはずむどころか、そこで会話がとまってしまう、ということがあります。使い分けを間違った場合の例をいくつかご紹介したいと思います。
例えば、小さなお子さんに、「行っている幼稚園はどう?」とオープン・クエスチョンでたずねても、「・・・わかんない」となるかもしれません。具体的にクローズド・クエスチョンで、「幼稚園は何組なの?」「いくつ?(年齢)」などだと、答えてくれるでしょう。
また、接客やビジネスだけでなく、家庭でもオープン・クエスチョン、クローズド・クエスチョンの使い分けを間違うことで、コミュニケーションが滞ることがあります。
例えば、「今日学校どうだった?」「今日仕事どうだった?」と、家庭であまり深く考えず尋ねる場面がよくありますが、尋ねられた方は、「どうって、別に・・・」「ふつう」などという答えになり、お互い不満が残る、ということがあります。
相手に質問しているのに、会話がはずまない、という場合、オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンの使い分けが違う可能性があります。 オープン・クエスチョンというのは、適切に答えようと思うと、少々頭を使うものですので、クローズド・クエスチョンで、軽いジャブから始めて、相手の様子や気持ちをさぐる、というのもポイントと言えるでしょう。
会話において相手に質問をすることが大切で、質問には2種類ある、という話をしてきましたが、会話がほぼすべて、相手への質問 にならないように、十分に注意する必要があります。いくらオープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンを使い分けても、質問ばかりだと、「質問攻め」にされているような印象を与えることがあります。 こちら側のお話もある程度まじえたり、あいづちやうなづき、相手の会話のキーワードを繰り返すなどして、バランス良くコミュニケーションをしましょう。
今回は 【接客&プライベートで使える】人見知りや口下手でも会話がはずむ “質問コミュニケーション” のメリット3つ についてみてきました。会話では、相手に興味をもって質問する、質問はオープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンを使い分ける、自分と相手と会話量のバランスを考えること、など、すぐに取り入れられるかと思いますので、ぜひ試してみて下さい。
一度慣れれば、意識しなくても、会話がはずんだり、相手との距離が縮まります。成功させたいコミュニケーションの場面がひかえている人は、事前にふさわしいリハーサルをするといいですね。さまざまな聞き手のタイプにあわせて、“質問コミュニケーション” のための瞬発力や、好感度の高い会話を身につける 楽しいトレーニング・レッスンも行っていますので、よろしければ お気軽にお問合せください。(マナー支援・コミュニケーション/マナー研修のお問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/ )
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2021年12月24日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
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