「テーブルマナーに自信はないけれど、最初の乾杯くらいはカッコよくきめたい」
「乾杯にマナーなんて、あったっけ?」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化した コンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20サミットほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
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よく見かけるんだけれど、本当は正しくないテーブルマナーのトップ5に入るのは ~ 「乾杯のマナー」 特に、西洋料理などでのグラスの扱いです。
今回は、飲物の種類で 変わる 「乾杯のマナー」を見ていきましょう。
では、まず飲み物を注がれる時、についてみていきましょう。
ビールや日本酒を注がれる時は、グラスを持ち上げて、注いでもらいやすいようにすることから、ワインを注いでもらう時にも、同じようにワイングラスを持ち上げる人がいらっしゃいます。
「相手が注ぎやすいようにしなきゃ」と考える 優しい性格の人に多く見られるように思いますが、ワイングラスはテーブルに置いたままで大丈夫です。
理由は、ワイングラスを持ち上げると、かえって、注ぎにくくなるためです。注いでもらったら、「ありがとうございます」と伝えましょう。
ビールを飲む時には「かんぱーーい!」とグラス同士を豪快にぶつけることも多いですので、それと同様に、ワインやシャンパンを飲むときに、グラス同士を「カチーン」と音がするように合わせる乾杯を、わりと見かけます。
テーブルマナー講習で、受講生の方に、ワイングラスを手渡して、「乾杯のジェスチャーをして下さい」というと、この「カチーン♪」を、ほとんどすべての生徒さんがしてくれることもあります。
しかし、実は、ワイングラスやシャンパングラスなど、持ち手が細いグラスは、薄く繊細にできているものが多く、そのため乾杯の衝撃でグラスが割れてしまったり、ひびが入ってしまう可能性もあるため、繊細なグラスが使われる フォーマルなパーティや高級なレストランでは、ワイングラスをぶつけての乾杯はしません。
では、ワイングラスやシャンパングラスでの乾杯の場合、どうするのが良いかというと~
グラスを自分の首あたりまで持ち上げ、相手の目をみて「乾杯」と言う、それで十分なんです。
ビールジョッキなどの頑丈な酒器の場合は、「カチーン♪」と合わせる乾杯をしても大丈夫です。
そもそも、なぜ乾杯の時にグラスをぶつけるようになったのでしょうか?
それは~
古代ヨーロッパでは、アルコールは悪魔が宿るものとされていたため、グラスをぶつけて音を出して、悪魔を追い払ったとされています。
また、中世に入ると、お酒に毒を盛り、相手を殺害することも多かったため、乾杯でグラスをぶつけて互いのお酒を混ぜ合わせ、毒が入ってないことを証明し合ったとされています。
“おもしろい”理由というか、“深刻な”理由があったんですね。現在では、悪魔や毒の心配をする必要はありませんので、乾杯をする相手や、グラスにも配慮しながら、パーティーを楽しんでくださいね ♬ テーブルマナーについては、他に「コーヒーカップやティーカップってそうやって持つの?」意外と知らない!コーヒーや紅茶を出された時の飲み方マナー という記事も書いています。
他にも よく見かけるテーブルマナーの間違いや、マナーの意外な理由など、楽しく学べるレッスンをしています。急にフォーマルな場に参加することになった、などご要望にあわせて対応できますので、ご興味のある方は、https://4cs-i.com/contact/ まで ぜひご連絡ください。
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2021年11月12日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
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