「職場のルールとして細かく書かれていないから、どうすればよいのかが不明」
「欠勤にマナーなんてあったっけ?」
「早退してから、周囲の人の目が冷たいのは、なぜ・・・?」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
【押さえておきたい職場のマナー】デキる社会人はどう振る舞う?
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
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日本の職場には、はっきりと書かれていなくても このように振る舞うのが当然、という暗黙のルールが多くあり、戸惑う気持ち、よく分かります。 さらに、全国一律で決まった暗黙のルールではなく、会社によって、業種や職種によっても 違います。まだ慣れていない新しい職場でどう振る舞ったらよいのか、また、すでに勤続年数の長い方も、「そういえば、意識していないかも・・・」という発見に 活用していただければ嬉しく思います。
遅くても始業時間の10分前に来る(出社する)ようにしましょう。始業時間と言うのは、この時間に来るという意味ではなく、「この時間から仕事が始まる」という意味です。始業時間ギリギリに着くように家を出ると、ほんの少しの交通機関の遅延などでも会社に遅刻してしまうことになりますので、早めに来ることを心がけましょう。
気持ちの良い挨拶は、人間関係を築く基本です。新入社員であっても、上司であっても、日々の挨拶で、良好な関係を築けるようにコミュニケーションをはかりましょう。挨拶の仕方については、〔接遇マナー〕たった3秒、挨拶だけで違いを作る の記事で詳しくご紹介しています。
出勤をしたら、始業時間にすぐに業務が始められるように、環境を整えます。例えば、エアコンをつける、ブラインドを開ける、換気、共有の電子機器の電源を入れる、給湯室のポットにお湯を入れるなどがあります。全体の環境が整ったら、自分のデスク周りの掃除もしましょう。自分だけでなく周囲の人が気持ち良く仕事をすることができます。朝は、皆で掃除をする、とか、日替わりで役割分担をして始業前の環境整備をするなど、職場ごとにやり方は違いますので、「前の会社は違ったのに・・・」などと思わず、柔軟に今の職場のやり方に合わせましょう。また、その日の自分の予定についても確認をします。仕事の段取りは前日に決めておくのが基本ですが、予定通りに進められそうか、再度確認をします。そのためにも、朝の早い段階でメールチェックをすることで、急な変更やトラブルがあっても速やかに対応ができます。
一般的に、終業時間までは業務に集中し、終業時間以降、片づけを始めます。つまり、終業時間に勢いよく、職場から飛び出していけるように、フライングして(笑)帰り支度を始めておくのはNGです。もちろん、事情があって、大急ぎで帰らないといけない場合はそのようにせざるを得ないこともあるかと思いますが、そんな場合は、事前に周囲に伝えておきましょう。 また、特に入社してまだ間もない新入社員の方は、終業時間になっても、帰るタイミングに迷うことと思います。仕事の指示を主にしてくれている上司に、その日の仕事の状況について報告をし、必ず確認をしてから帰りましょう。急ぎの仕事があれば、手伝いをお願いされることもあります。反対に、まだ職場にあまり慣れていない新入社員の方への残業依頼を控える上司もいますので、そのような場合は、遠慮せずに、「申し訳ありません。お先に失礼いたします。」などと、周囲への挨拶を必ずしてから帰ります。
「お先に失礼いたします」という挨拶は、まだ仕事をしている人より先に帰って申し訳ない という意味の、周囲への気遣いの言葉です。もう終業時間を過ぎているから 帰るのは当たり前じゃないか、と思わずに、まだそこにいらっしゃる人を ねぎらう気持ちで きちんと伝えましょう。
デスク周辺の整理整頓をしてから帰ります。具体的には、書類やペンほか、デスクの上に 物を出したままにせず、引き出し内や定位置に戻したり、自分が使ったコップ類を洗ったり、ゴミを捨てます。椅子はデスクのなかにきちんと入れ、明日まで使わない機器の電源を落とすなどしてから帰りましょう。
遅刻することがわかったら、速やかに直属の上司に連絡をします。連絡方法は、職場によってはメールやLINEほかの通信手段も考えらえますが、基本的には上司の出社時間に合わせ、遅くても始業時間の10分前までに自分で電話をするのが一般的です。よほどの重病や怪我で、自分では話せない状況は別ですが、遅刻(や欠勤)を家族の人に代わりに伝えてもらう などということはしません。電話で伝える際には、「遅刻することへの謝罪・原因・どのくらい遅れるのか・出社できる時間の目安」を伝えます。
公共交通機関の大きな乱れや、病院の混雑など出社時間が予想できない場合は、時間をおいてまた電話を入れます。電車内にいて、電話が出来ない時には、一旦メールなどで状況を伝え、あらためて電話をする などします。 事故や災害などが原因の遅刻は、仕方のない一面もありますが、雨の日や雪の日は 混雑したり、普段より時間がかかるかもしれない ということはあらかじめ予想できるので、早めに家を出るようにし、「雨だから」という遅刻の理由が何度も生じないようにします。 尚、交通遅延の場合は、必ず交通機関から遅延証明書をもらいましょう。
また、その後出勤した時には、上司に出社した報告とお詫びをし、フォローしてくれた周りの方にも、お詫びとお礼をきちんと伝えることが大切です。
社会人は時間管理をきちんとして、できるだけ遅刻をしないように努力するのが基本です。それでも、もし遅れてしまう場合は、遅れることが予想された時点で先方に電話を入れ、まずは丁寧に詫び、何分ぐらい遅れるかを伝えます。待ち合わせ時刻を過ぎての連絡や、少しくらいの遅刻はいいだろうと連絡しない、なんていうのはNGです。社会人の遅刻は、本人の信用だけでなく、会社全体の信用にも関わりますので、困った時こそ丁寧できちんとした対応を心がけましょう。
お会いした際には、原因に関わらず、まず、お待たせしてしまったことを詫びます。お詫びもせず一言目から「前のお客様との話が長引いた」「あの道路はいつも工事をしていて困る」など、遅刻の原因を他の人や状況に責任転嫁して言い訳をする というのは、人格を疑われてしまうかもしれません。相手の貴重な時間を無駄にしてしまったわけですから、原因よりも、相手をお待たせしたことだけに焦点をあてて誠心誠意 謝ります。かなり長くお待たせしてしまった場合には、帰る際にも「本日は大変お待たせして申し訳ございませんでした」と再度お詫びすると気持ちが伝わります。
有給休暇などを取る時は、周囲への配慮なく自分だけの都合を押し通して休みを取ることは控えます。例えば、それぞれの職場で一番忙しい繁忙期、曜日などがあるかと思いますが、よく状況を考え、周りに迷惑にならないように休暇を取ることを心がけることが大切です。また休暇を申請した場合、休暇前日には「明日から3日間休ませていただきます。色々ご迷惑おかけしますがよろしくお願い致します。」、休暇後に出社した際は「休み中は、いろいろありがとうございました」ときちんと挨拶をすることも忘れないようにしましょう。
この場合も遅刻と同様で、上司の出勤する時間を見計らって電話をし、休む理由と期間を説明します。あまりにも具合が悪く話せないような状況や、どうしても電話できない状況など以外は、基本的に本人が電話をします。なぜなら、上司にその日やるはずだった仕事を伝えたり、上司も業務について確認しておきたいことがあるはずで、お互いやり取りする必要があるからです。急に休まざるをえないことはありますが、そんな時にも “社会人としてできるだけ周りの人に迷惑をかけない” という大人としての配慮が必要です。
そして、その後、出社した時の「お詫びや感謝の挨拶」はとても大切です。仕方のない理由の欠勤だとしても、上司や同僚にその期間フォローしてもらったことは間違いないので、周囲の人に、感謝の気持ちを伝えるのが とても重要なマナーです。
前もって早退する時間が決まっている場合は、当日の朝に「本日は、〇時に早退をさせていただくことになっています。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。」と、周りの人へ伝えておきましょう。いくら事前に申請してあっても、周囲の全員が、個人個人の早退の予定を、当日まできちんと把握できているとは限りません。帰る時間になって「え?今日、早退だったの?!」となり、他の人たちのスケジュールに大きな支障をきたして迷惑をかける場合もありますし、そうなれば、何より自分が帰りづらくなってしまいます。
外出する時は、上司や周囲の人に行き先と戻り時間を伝えます。予定していた戻り時間が遅くなる場合は、連絡を入れます。なぜ、細かく状況を共有しないといけないかというと、社会人の人が働いている時間というのは、会社によって厳密に管理されているからです。お客様からあなた宛に電話がかかっているとか、急ぎの用事があるのに、あなたがどこに行ったのかわからない・いつ戻ってくるのかわからない、ということだと、会社としての信用も損ないます。きちんと自分の状況を周囲と共有することで、周囲の人との信頼関係が築けます。
離席というのは、席を少しの間 離れるという状態を意味します。離席する時は、周囲の人に行き先と所要時間を伝えます。短時間の離席でも、他の人に丸見えにならないよう、書類は裏返し、冊子などを閉じて離席をします。もし、個人情報に関わるような資料を読んでいたり、パソコン画面で重要データを見ていたような場合は、一旦 資料やデータを片付けるなど、取扱いは厳重に注意します。椅子もきちんとデスクの下にしまいましょう。
今回は 【押さえておきたい職場のマナー】出社・遅刻・欠勤・早退など7つの場面で、デキる社会人はどう振舞う? についてみてきました。職場でのこまかな振舞いまで、丁寧に教えてくれる人がいるとは限らず、「なぜか職場に馴染めない・・・」、「職場の人と距離感を感じる・・・」などということになると、本来の皆さんの実力を周囲から なかなか評価してもらえません。すぐに取り入れられることばかりかと思いますので、ぜひ意識してみて下さい。
ふだんから周囲の人に好印象をあたえる振舞いをしている人は、いざという時に周りからサポートをしてもらえたり、さまざまなチャンスに恵まれやすいものです。デキる社会人とは、特別な能力を備えた 輝かしい業績を持つ人のことではなく、周囲の人への日々の配慮や言動の判断がすばらしい人です。楽しくセルフチェックをしながら、社会人マナー・ビジネスマナーを身につける レッスンも行っていますので、よろしければ お気軽にお問合せください。(マナー支援・コミュニケーション/マナー研修のお問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/ )
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2022年1月14日投稿〉
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