「靴店で、商品を薦める英語フレーズを知りたい」
「海外で靴を買う時のフレーズを知っておきたい。」
「欧米の人は、本当に、家でも外靴を履いたまま?」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
(㈱フォーシーズインターナショナルの情報についてはこちら)
まずは、基本的なファーストコンタクトの場面ですが、お客様がいらっしゃったら、”Hello ! May I help you? ” (いらっしゃいませ) と笑顔で気さくに話しかけましょう。お客様との挨拶や出会いの場面については、【海外接客のコツあり!】アパレルの店員さんが使える 接客英語フレーズ30選 の記事で詳しくご紹介しています。
(特に何かお探しのものはありますか?)
(お色やデザインはお決まりですか?)
(履いてみられますか?)
(これは本革です)
※靴は2つで1足なので基本的に、複数形で表現します。
(これは合皮です)
もし、靴の中で部分的に違う素材が使われている時は、その部分を指差して、
(ここはナイロン素材です) などとも言えます。
〔接客のヒント〕
見た目や履き心地は、実際に見たり体験していただければわかりやすいですが、販売力を高めるためにも、プラスアルファの機能は、ぜひお伝えしましょう。さまざまな機能は、日本独自の技術が使われていることもあり、外国のお客様には、とても魅力的にうつります。
(こちらは撥水効果があります)*発音:ウォーター リペレントゥ
(こちらは耐水です)*発音:ウォーター レジスタントゥ
(こちらは防水です)*発音:ウォータープルーフ
靴屋さんで、出張レッスンをさせていただくことも、よくあるのですが、そこで、時々ご質問をうけ「日本語でも難しいよね・・・」という話になるのが、「撥水」「耐水」「防水」です。
ぱっと聞くだけだと、違いが分かりづらいですが、簡単に言うと、撥水(表面で水をはじく)< 耐水 (少しくらいなら水に耐えられる)<防水(水を防ぐ) の順に、強い効果のイメージです。
(こちらの靴のほうが、耐久性があります/長持ちします) *発音:デュラブル
(こちらは滑り止め付きの靴です)*発音:ノンスリップ
(同じサイズで別の色はありますか?) とお客様に聞かれたら、
(同じ種類で茶色の靴もございます)
(明るい色か暗い色か、どちらがお好みですか?)
薄い~色という時は、色の前に、light や pale をつけるだけです。light blue、pale orange など。 反対に 濃い~色 と言いたい時は、dark red というふうに、darkをつけましょう。
もし、ミックスした色を言いたいなら、yellowish gray (黄色がかったグレー)のように ~ish を色の後ろにつけます。
(つま先がちょっときついです。)とお客様がおっしゃったら、
(もう少し横幅の広いのをお試しになりますか?)
(このデザインで6サイズがございます)
ちなみに、靴のサイズは国によって表現が様々。スムーズに接客するために、海外のサイズ換算表はお店に準備しておき、すぐに確認できるようにするといいですね。
日本語では「衣類を身に着ける」という表現にも色々ありますね。例えば、「服を着る」「帽子をかぶる」「靴を履く」「眼鏡をかける」など、身に着けるものによって動詞が変化します。私たち日本人はふだん何気なく使い分けていますが、実はこれ、英語を母国語とする方にとっては、すごいことなのです!
というのも、英語ではこれらはすべて
“put on” (身に着ける動作)
“wear” (身に着けている状態)
のどちらかで表現できてしまうんです。
“I put on a jacket for dinner.”
(ディナーのために、ジャケットを着た)
“You should wear sunglasses in the beach.”
(ビーチではサングラスを着けた方がいいですよ)
試着する場合も、英語ではたった一言!
“May I try this on?” (これ、試着してみていいですか?)
靴なら
“May I try these on?” (これ、試着してみていいですか?)
これですべてOKです!シンプルですね♬
そもそも日本人にとって靴とは「外で履くもの」。一方、欧米では家の中でも靴を履いたまま生活するのが習慣です。
これって頭ではわかっていながらも、いざ本当に海外で誰かのお宅に招かれて、玄関から靴のまま二階まで上がってみたとき、「わ~、本当に靴脱がないんだ~!」と変な感じがした、という方が、結構いらっしゃいます。
ちょっと雑談ですが~ ひとつ思い出すのが、ニューヨーク在住の友人のお宅でホームパーティに招いてもらったときのこと。日本人である彼女の家では、アメリカであっても玄関で靴を脱いで生活していましたので、訪れたゲストにも靴を脱いで上がっていただくようお願いしていました。でも、その夜パーティに訪れたあるアメリカ人の男性。いつも流行のファッションに身を包んでいたお洒落な彼は、その日はウェスタン風のクールなファッションで登場。
玄関先で友人から、”Do you mind taking off your shoes here?” (ここで靴を脱いでいただいてもいいですか?) と声をかけられて急に不安そうな表情になりました。そして、すかさず彼女にこう囁いたのです。
“I’m really sorry, but I would feel very uncomfortable without my shoes.” (とても申し訳ないんだけど、靴を履かないのは、すごく落ち着かないんだよね。。。)
実は彼、素敵なウェスタンブーツを履いていたのですが、その日のコーディネイトはそのブーツを主役に、トータルで考えられたスタイルだったようです。靴を脱がされたりしたら僕のファッションが総崩れ!とばかりに、靴を脱ごうとしませんでした。
彼に限らず欧米人は「靴は体の一部」といった感覚を持っている人が多く、お風呂に入るときと寝るとき以外はずっと靴を履いて過ごすのが習慣のため、不意に靴を脱げと言われることに大きなストレスを感じる人が結構いらっしゃいます。
友人は快く、”OK, I understand that. Please feel free to keep your shoes on.” (あなたのお気持ちはよくわかりました。どうぞ靴は履いたままで大丈夫ですよ!)と告げて彼をお家の中へ。彼は靴のままご機嫌に過ごしたのでした。ウェスタンブーツの彼は、そんな友人に心から感謝して楽しい時間を過ごし、帰りがけに一言。
“Next time, I will wear something looking good without shoes on!” (次回は靴を脱いでもキマる服装で来るよ!) と言っていました・・・。
最近は、欧米の国でも、玄関先で靴を脱いで、室内用の履物を使うケースも、家庭によっては見られることもありますが、ずっと室内で靴を履き続けるスタイルのほうが主流です。日本ではわりと寛大な見方をされますが、仕事中、オフィスでデスクに座ったまま ちょっと靴を脱ぐ、ということも 欧米ではありません(笑) 靴は体の一部、大事なパートナーという意識が強いと言えます。ですので、ぜひそんな欧米の方の生活に必需品である「靴」をぜひおススメしてみてくださいね!
今回は、アパレル店で役立つ英語フレーズと海外接客のヒント〔靴の販売編〕についてお話してきました。どんなご質問やご要望があるかを事前に考えて、それにあったフレーズや接客の準備をするのが、接客や販売力アップにつながります。
ぜひ、対面販売やEC販売にプラスになるように、自社の魅力が伝わる伝え方や準備をしましょう。出張レッスンや、海外メール対応代行も致しておりますので、ご興味があれば、ぜひご連絡ください。接客英語の出張レッスン・海外販売の支援 お問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/
それではまたお会いしましょう! 最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2021年11月29日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
公式HP https://4cs-i.com/
私たちは、接客や販売を専門にする
研修と代行の会社です。