「相手の言う英語が聞き取れない時、どうしたらよいかわからない」
「うんうんと、うなづいていたら、途中から話についていけなくなったが、 今さら、わかっていなかったとは言いづらい・・・」
「そもそも、英語で話しかけられることを想像しただけで、かなり焦る」
こういったお悩みに おこたえします。
【本記事の内容】
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化したコンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
(㈱フォーシーズインターナショナルの情報についてはこちら)
接客をしていて、外国からのお客様のお手伝いをしたい気持ちはあるものの、
相手の英語が聞き取れなかったらどうしよう・・・
周囲のスタッフの前で、恥ずかしい思いをしたくないし・・・
もんもんとする気持ち、よく分かります!
そのような ドキドキハラハラの心配・不安は、精神衛生上 もよくないので、あらかじめ、自分のケースにピッタリあった対処方法を知っておくと、
など、いいことづくめです。
では、ご一緒にみていきましょう。
相手の英語が聞き取れない! そんな時には、
これを意識しましょう。
まず、
など、冷静に判断します。
例えば、もし、よく生じる 状況なら、言葉は聞き取れていなくても、おそらく、こういうことを言っているのだろう、と 経験上分かることもあります。
その ご要望であっているのかを確かめるだけでよい場合と、相手の言葉や要望を 全然想像できない場合とでは、その後の もっていき方が変わってきますよね。
ここは、とても重要なポイントです。よく見かけるのは、”あ~、英語か~、自分には無理だわぁ” という態度で、嫌がって逃げたような印象を与える対応です。
“Ah-, I can’t speak English.”
と こわばった表情で言って すぐに終わらせるパターン、これは、一番避けたいですね。
あなたとはコミュニケーションしたい、しかし ”言語の違い” だけが理由で、対応できなかった。このパターンの方が、よっぽど相手の人やお客様の満足度が高いです。
というわけで、このコラムで文章だけで伝えるのは難しいのですが、聞き取れなかったとしても、自分の方が 相手よりも 前のめり で 「なんだ?どうしたの? ご質問があったら解決するまで、つきあうよ! 聞かせて、聞かせて」 と、逃げ腰や 後ずさりの姿勢でなく、「会話を続けたい、対応をしたい!」 という気持ちを 態度で表現する、これを意識しましょう。
分からない、聞き取れなかった場合は、即座に聞き返しましょう。黙ってしまうと、相手を不安にさせます。
そして、どのあたりが、どれだけ、なぜ 分からなかったかによって、聞き返し方を アレンジすると、スムーズに解決できる可能性が高まります。
では、具体的に、〈2〉なぜ 聞き取れないかの理由 や、〈3〉便利な聞き返しフレーズ を、この後 順にみていきましょう。
これまで、たくさんの接客の現場や、研修の受講生の方々をみていて、英会話が聞き取れない という理由には、共通点があると感じます。
今回は、大きく3つに分けて紹介します。この記事をお読みの皆さんも、「そうなのよ!」と納得していただけるものがあるのではないかと思います。
それは、
の3つです。
一つずつ、詳しく考えていきましょう。
まず、相手の話すスピードが速くて、
・音が聞き取れない状況
・自分の頭の中で情報処理が追いつかない状況
(つまり、前の文を頭の中で考えているうちに、話は次に進んでしまう)
という2つが 考えられます。
特に頭の中で和訳をしてしまうクセがある人は、どうしても理解に時間がかかるので、スピードが速いと追いつけなくなってしまいます。
これに関して、効果的なトレーニング方法については、また別の機会に書きたいと思いますが、
「スピードが速くて音が聞き取れない」に対して、一つだけ簡単にできる練習をご紹介するとすれば~
ある英語フレーズを覚える時に、目だけで覚えるのではなく、必ず、声に出して言うこと。それも、最初はゆっくりでよいのですが、ネイティブと同じくらいのスピードで、速く読めるようにすることです。
例えば、Are there any good restaurants near here?
というフレーズを例にとってみましょう。
“ 一つずつ、単語の意味を確認して、あー、全体で「この近くに良いレストランはありますか?」という意味か。” で、満足して終わる (お客様にこのフレーズを聞かれても、きっと答えられるだろうな ♬ と期待しつつ)ということは、ありませんか?
ここで、もうひと踏ん張り、あと1ステップしてほしいな、と思います。
ぜひ、声に出して読みましょう。最初は、きっと「アー、ゼア、エニー、グッド、レストランツ、ニア、ヒア」と、それぞれの単語に、1秒とか1拍ずつかけて、合計7単語=7秒で話すペース かもしれません。
しかし、これを、「アーゼアエニー、グッドレストランツ、ニアヒア」 せめて、3秒(3拍)くらいのスピードに速めてスラスラいえるように しましょう、ということです。
なぜなら、あるフレーズを ゆっくりスピードでしか自分が馴染んでいないと、同じくらいの ゆっくりスピードでしか、相手の言葉が聞き取れないからです。
相手が言った時に 聞き取りやすくするため、よく使うフレーズは、自分が言えるスピードを上げておくことをおススメします。
次は、書いてもらうと分かるのに、耳だけでは理解できない場合です。
などという経験はないでしょうか。
例えば、allergy アレルギー と発音してくれれば 分かったものの、正しい英語の発音は、アラジィ なので分からなかった、など。
ですから、もし仕事で英語を使われる場合には、ご自身がよく使う単語については優先して、日本語読みではない、正しい発音を 覚えておくようにしましょう。
また、「ん?変な音が聞こえたぞ」については、例えば、
Can I have this one ? これをもらえますか?
の文章で、「キャン」「アイ」は、つながると、「キャナイ」と聞こえます。
「ナ」はどこから出てきたの? 「ナイ」っていう単語、なんかあったかな?
というようなことが、英会話には、たくさんあります。
こういった、言葉のつながり、についても、効果的なトレーニングについては、また別の機会にご紹介したいと思います。
最後は、聞いても見ても分からない、 そもそも、その単語を知らない、こんな場合も結構ありますよね。
この記事をお読みの皆さんが、もし資格試験や学校の勉強で 英語が必要な場合は、単語やイディオムは必ず覚えましょう、とお伝えしますが、英会話を 接客やビジネスなど、現場重視で使いたいという方には、下記をお勧めします。
補助ツールとは、通訳ソフトやアプリ、自分で事前に用意したフレーズ集、電子辞書 などなどです。
補助ツールについて詳しくは、また別の機会に記載したいと思いますが、精神論で、自分の体だけで なんとしてでも 英語を聞き取らないといけない!と、思う必要はありません。
接客においては、英語のコミュニケーションで、相手をお待たせしたり、相手に負担や労力をかけてしまう方が、マイナスです。
補助ツールを使うことは、負けでも、恥ずかしいことでも 全然ありませんので、この点は、声を大にしてお伝えします。
それどころか、事前に補助ツールを準備しておくことは、「コミュニケーションをとるために、これを作ってくれたんだな」と歓迎の気持ちが伝わり、おもてなしといえます。
再度、念のためですが、補助ツールの活用をおススメするのは、英語の試験を受けない人だけに、限ってですので(笑)
日本では、相手に質問する、のは、
ほかの理由から、よく分かっていなくても、質問を控える傾向にあるといえます。
しかし、英語では、「質問をする」ことは、相手への興味や積極性をあらわす とても良いことと理解されています。ですから、もう一度言ってほしい、と 相手の言葉を分かろうとする姿勢は、ぜひとも、存分に伝えましょう。
逆に、日本人について不評のコメントとして、海外の方が口を揃えるのは、Yes,Yes とあいづちをうっていたのに、途中で、意見を求めると、「え?何の話?」と そのタイミングで初めて聞き返されること。
今までのところは、分かったフリだったのか・・・どこから、さかのぼればよいのか・・・と、相手はパニックです(笑)
というわけで、分からなくなってきたな、と思ったら、早い段階で、「こういう意味ですか?」 「これについての話ですよね?」などと こまかく確認する方が親切です。
それでは、困った時に使える便利なフレーズ15個 をご紹介しますね。
「すみません」という意味の Excuse me. ですが、me の部分を高く上げて、質問するように言うと、 「もう一度お願いできますか?」 という意味になります。
こちらも、sorry は、「ごめんなさい」の意味でよく使われますが、後ろを高く上げて言うと、「もう一度お願いできますか?」 という意味で使えます。
「もう一度おっしゃっていただけませんか?」
Excuse me? とか Sorry?を もっと丁寧に完全な文章で言うと、こうなります。
Could you ~?って何だろう、と思った方は、丁寧表現の記事(コチラ)をご覧ください。
「もう少し ゆっくり話していただけますか?」
a little は あってもなくても大丈夫です。
ここで、少し、好印象のためのコミュニケーションポイントですが、 ゆっくり話してほしい、という前に、理由を添えると、より相手に伝わります。
もちろん、「私は英語を話せませんので」という後ろ向きな言い方ではなく、
「英語を勉強中ですので」の方が、ベターです。
I’m sorry, but I’m still learning English. Could you speak more slowly?
「書いていただけますでしょうか?」
すぐに、書けるメモとペンなど を出せるようにしておきましょう。
「お名前を聞き逃してしまいました。」
catch は 「聞き取る」という意味です。
「最後の部分を もう一度おっしゃっていただけませんか?」
最初の方は分かったけれど、最後のあたりが分からない時の たずね方です。そうやって細分化した方が、相手も どのあたりが不明なのかよく分かり、有効なコミュニケーションにつながります。
「A とおっしゃいましたか?」
例えば、接客販売の現場などで、お客様が、「〇〇はありますか?」とおっしゃって、〇〇 を確認したい時などに使いましょう。
「A は、どういう意味でしょうか?」
Aの単語は聞き取れたけれど、その意味が何かわからない時に使います。
例えば、ホテルで、
Do you have a converter?
↓
What do you mean by “converter” ?
* converter とは、変圧器です。
(より分かりやすい言葉に)「 言い換えてくださいますか?」
「A についてお話になっていますか?」
「A についてお尋ねでしょうか?」
「おっしゃっていることがよく分かりません」
followは「ついていく」という意味ですので、「話についていけていません」 ということです。
「すみません。まだ、分からないのですが・・・」
still は、今なお、まだ、という意味です。
(補助ツールを示しながら)「これを使って下さいますか?」
アプリや、指差しシートなどをお見せしたり、手渡して、使っていただきましょう。
今回は、英語が聞き取れなくて困った時の対処方法と、便利なフレーズ15選 をみてきました。
質問することは良いこと! これをキーワードに、積極的に聞き返したり、他の有効なコミュニケーションツールも使って、やりとりしてくださいね。
また、大事なポイントですが、英語のフレーズだけを やみくもに覚えて増やす ことが 接客英会話の近道ではありません。
良い人間関係づくりに必要なのは、表情や振舞い などの 視覚情報 や、海外文化の考え方、嗜好に合わせること が大きく影響します。
フレーズの勉強にプラスして、トータルで海外コミュニケーション力をアップさせる具体的なレッスンをしていますので、よろしければご連絡くださいね。英会話レッスンお問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
〈2021年11月3日投稿〉
株式会社フォーシーズインターナショナル
公式HP https://4cs-i.com/
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