「パート2がどんな問題か、知りたい」
「どんな英語の質問文が読まれるのか、準備のために知っておきたい」
「少しでもコツが分かれば嬉しい」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバー、TOEIC高得点者が集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化した コンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
(㈱フォーシーズインターナショナルの情報についてはこちら)
今回は、TOEICを初めて受けるとか、まだ数回しか受けたことがない方や、想定スコア600点未満という方に向けて、書こうと思います。TOEICがどのような試験かについては、こちらの記事 → TOEICを初めて受ける人 必見! TOEIC試験の特徴・“当日のコツ”・受けた方が良い人とは? をご参考になさってください。
さて、今日はリスニングの Part2 についてです。 Part2では、1人の短い英語(質問文)を聞いて、そのセリフにふさわしい返答を3つの選択肢から選ぶ問題です。問題用紙には、英語の質問文も、3つの選択肢も、何も書かれていません。
7. Mark your answer on your sheet.
8. Mark your answer on your sheet.
・
・
・
31. Mark your answer on your sheet.
こんなふうに書かれているだけです。
パート2は、このような問題が読まれます。
〔読まれる英文〕
Where are you holding the company dinner?
「会社の夕食会をどこで開催するのですか?」
〔読まれる選択肢〕
(A) At the Riverside Cafe.
(B) Yes, it was very good.
(C) Five years now.
ふさわしい返答は(A)ですので、(A)を選びます。 合計25問ありますので、最後の問題まで集中力が途切れないようにすることと、分からない問題は立ち止まったり振り返ったりせず、はい次!思考で、先にすすめる のがポイントです。
最後まで、すべての問題に集中してリスニングができるように、一問解き終わったら、一度頭をリセットすることがおすすめです。 リセットの仕方は、大きく深呼吸でも、頭を一度「無」にするなど、次の文を聞く準備を整えるために ご自分のやり方でOKです。
よけいな視覚情報で惑わされないように、目を閉じて、耳だけで集中力を高めるようにするのもいいですね。パート2は、TOEICリスニングのなかでは、点数が取りやすい部分なので、ぜひ、確実に点をとりましょう。
まず、TOEICというのは、英検と違って、初級者から上級者まで全く同じ1種類の問題を受けます。ですので、難問も含まれており、それを見た瞬間「あー、もうダメ」と思う人も多いと思います・・・。 しかし朗報です。この問題は1点で、次の問題は3点というように配点が違うわけではないため、簡単な問題を落とさない・確実にとっていく、ということが大事です。難問は意図的に捨てる、というのも、TOEICに慣れるまでは、作戦の一つとして「あり」です。
1問前、2問前のことを、いつまでも気にする、というのは、何のプラスにもなりません。TOEICでは、済んだことは気にしない、はい次、はい次で、進めていきましょう~!
TOEICのパート2で読まれる英文には、大きく3つの型があります。
の3つです。 一つずつ見ていきましょう。
まず、5W2H と呼ばれる 最初のアルファベットが W や H で始まり「?」で終わる 疑問文です。具体的には、以下の通りです。
Who 誰
When いつ
Where どこ
What 何
Why なぜ
How どのように
How many / How much / How long など 数(数量・値段・期間)
この型は、パート2の中でも一番点数をとりやすいタイプですので、“わ、ラッキー!”と思って、全力で取り組みましょう。
ただ、where, when など、最初の単語をうっかり聞き間違えると、選ぶべき返答が大きく変わってきますので、最初の単語は 必ず聞き取りたいところです。もし、5W2H の意味に少しでも自信が無い場合は、まず、言葉を聞いた瞬間に、「どこ」なのか、「誰」なのか、瞬時に迷わずピンとくるくらいまで、勉強しましょう。
✕「Where は、えーっと “誰” じゃなくて “どこ” だったよね~」
〇「Where=どこ」(時間差なく分かるくらいに)
瞬時に分かる、というのはパート2では特に大切です。というのも、パート2では、スピーキングで必要となる情報判断力と即応力(つまり、瞬時に応えられる瞬発力)を測定するのが目的だからです。
尚、以前は、Why で始まる疑問文の答えとして、Because で始まる選択肢は選ばないこと(絶対に正解になることはないため)という時代もありましたが、そのコツが有名になったので、最近は Because で始まる選択肢は 正解になることがありますので、ご注意を。
次は、5W2H以外の疑問文、つまり、Yes か No で答えられる疑問文 のことです。
Yes / No で答えられるとは言え、実際に選択肢に、Yes / No が必ずついているとは限りません。例えば、
Would you like to eat out tonight? 「今夜は外で食事しませんか?」
Sounds nice!「いいですね!」
などのように、Yes/Noは省略されることが多いので、選択肢の内容で判断しましょう。
また、YesともNoとも答えていない △のような返答もよく正解となります。 △の答えとは、「さぁ、知りません」「〇〇さんなら知っていますよ」「メールをまだ読んでないの?」など。 こういうひねくれた(笑)選択肢が正解の割合が最近増えています。難問とも言えますが、実際の会話では、日本語でもよくしますよね。
例 ①「お客様はもう到着されましたか?」→「○○さんに聞いてもらえますか」
*冷たい返事ですね・・・。
例 ② 「今日から工事が始まったの?」→「メールに書いてありましたよ。」
*すみません、今度からちゃんと読みます・・・。
余談ですが、TOEICの勉強が楽しい人は少ないかもしれませんが、TOEICの勉強を少しでも楽しむ方法としては、TOEICは、ツッコミどころのある会話のやり取りが時々あり、プッと笑える会話もあります。それをひそかに楽しむのもいいではないかと思います。(くれぐれも本番では楽しまず、勉強中に楽しんでくださいね。本番は、集中集中で!)
疑問文以外の文章とは、どんな文章かをまず書きたいと思います。英語の文章には4種類あり、疑問文・命令文・感嘆文・平叙文があります。
つまり、
● 疑問文は、最後に「?」がつく文章。
● 命令文は、“Have a seat.”(おかけください) “Don’t be late.”(遅れないで) など
● 感嘆文は、“How heavy this box is!”(この箱はなんて重いの!) “What a surprise!”(驚いた!) など
● 平叙文は、疑問文・命令文・感嘆文以外の文のことで、“This chocolate cake is not sweet.” (このケーキはあまくない。) “I have just finished my work.”(ちょうど仕事が終わったところです。) など のような文章です。
平叙文に対して、通常考えられる返答とは ~
「このケーキは甘くない。」「ちょうど仕事が終わったところです。」
↓
「甘くないから美味しいですね。」「今週私たちは忙しいですよね。」という感想とか、「少し苦いんですか?」「いつから取り掛かっていたんですか?」のような疑問文になることもあります。そのため、幅広い選択肢が正解になりえます。
英語には、大切なことから順番に話される、という特徴があります。日本語では、「私は同僚に多くの書類を 手渡した。」のように、大事な”どうした”は最後まで出てきませんので、無意識のうちに、文の最初を聞き流してしまう癖がついている場合があります。
英文はお尻より頭が大事、を念頭に置いて、リスニングの勉強をすすめましょう。
パート2では、似た単語のひっかけが多いので、単語力も増やしておきたいところです。
このパートは英文がとても短く、読まれた 単語が頭に残りやすいため、直前に聞いた単語と同じような単語が入った選択肢 を選びがちです。
例えば、
How many copies of the application should I make?
(A) About 20.
(B) Just one coffee, please.
(C) I already made the cake.
私は申請書を何部コピーすべきですか?
(A) 20部です。
(B) コーヒーを一杯だけお願いします。
(C) 私はすでにケーキを作りました。
このような問題で、copies が coffee と聞こえて、(B)を選ぶ、これがひっかけ問題です。 似た言葉が含まれた選択肢は、TOEICでは、正解にはならないことが多いので選ばない、または、疑うべき、ということを知っておきましょう。
他にも似た言葉がいろいろあり、ひっかかりやすいので、おさえておきましょう。
manager と merger
plan と plant
deserve と reserve
write と ride
work と walk
今後、別の記事で、日本人が苦手な “付加疑問文”(文章の後ろに、“~, isn’t it?” などが付くもの)もご紹介したいと思いますが、まずは、今回のポイントをしっかりおさえるだけでもパート2は、ある程度のスコアが取れるかと思いますので、ぜひ頑張ってくださいね! 下記に、おススメの「TOEIC公式問題集」と「TOEICによく出る単語帳」のリンクを貼っておきますので、基本の単語をおさえ、一度は必ず公式問題集を解いてから本番にのぞみましょう。
おススメの問題集&単語帳
◆ 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8 ETS出版
* 公式問題集の最新版が 問題集8です
(2021年12月23日現在) 3,300円(税込)
楽天ブックス >(送料無料)
◆ TOEIC L&R TEST でる単特急 金のフレーズ 改訂版 出る単特急金のフレーズ 朝日新聞出版
(2021年12月23日現在) 979円(税込)
楽天ブックス (送料無料)
今回は、TOEIC Part2勉強法 スコアアップ5つのコツ をみてきました。 パート2がどんな問題か、イメージが少しでもわくといいなと思います。パート2の勉強を、単語力を増やすこと、また、瞬発力を鍛えることを目的にすすめると、スコアアップはもちろんですが、実際の英会話での反応もよくなり、会話のキャッチボールがしやすくなりますよ♬
今後は、他のパートの解き方や勉強の仕方についてもご紹介しようと思いますが、もし、短期間で集中して、自分の課題や自分に合った勉強法を知りたいという場合は、TOEIC満点講師を含む、TOEIC高得点の講師が、全力でサポートさせて頂きます。TOEICのみにフォーカスした、1人1人に合ったカスタムメイドの10回完結レッスンに、ご興味がおありの方は、ぜひご連絡くださいね。TOEIC集中レッスン / 接客英会話レッスンなどの お問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み下さり、ありがとうございました!
〈2021年12月23日投稿〉