「TOIECリスニングのパート3&4が苦手」
「リスニングの質問文と選択肢を読むのに時間がかかって、どんどん遅れていく」
「大切な部分を聞き逃し、答えが分からない」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバー、、TOEIC高得点者が集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化した コンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
(㈱フォーシーズインターナショナルの情報についてはこちら)
「社内のキャリアアップのために」、「就職活動/転職活動のために」など、TOEICが必要 という方の表情は、本当にさまざまです。「いやだなー、会社で受けろって言われたよ」と悲壮な顔から、「今の実力診断のために受けて見たくて」とやる気満々の顔、「以前受けたスコアは、予想より低い点数だった。本当にあのスコアは あてになるの?」といぶかしげな顔(笑) 皆さんそれぞれの人生のなかに、TOEICが入り込んでいるんだなぁ、と感じます。
弊社で、TOEIC集中プログラムのレッスンをしているのですが、受講生の方をみていますと、だいたい似たようなポイントで苦戦していらっしゃったり、効果の上がりやすい勉強法など共通する部分がありますので、今日は、一部をご紹介させて頂きたいと思います。
Part3も Part4も、読まれる英語の会話1つにつき、質問が3つという形式です。パート3では最後の3つの会話で、またパート4では最後の2つの会話で、読まれる英語に加えて、図や表も見ながら答えを選ぶ、という点で共通しています。
違う点については、Part3は、2名または3名の複数の人の会話であるのに対し、Part4は、一人だけが話す、というところです。Part3と4のうち、Part3が苦手だという人は、複数の人の会話なので、自分が想像しない方向に会話が進むのが理解しづらいから、とおっしゃる方が多いです。Part4が苦手だという人は、Part3の英語より、Part4の英語は、1文が長いこともあり、ついていくのが難しいから、とおっしゃいます。
Part3とPart4は、リスニングの問題なのですが、Part 1や Part2のように、純粋に耳だけのテストではなく、「読む」+「聞く」の問題であることは、知っておいた方がよいポイントです。つまり、TOEICは100問がリスニング、100問がリーディング、とはなっていますが、実質は、リスニングのうち32番から100番までの問題は、速く読めないとリスニング問題がとけない・・・ということになってしまう、混合問題です。
Part 3や Part4の内容、聞き取る時のコツ などについては、また別の機会にご紹介しますね。リスニング力向上のために、ディクテーションという勉強法をなさる場合は、TOEICスコアアップ!リスニングパート上達の勉強法① “ディクテーション” の記事をご参考にしてください。
Part3とPart4のリスニング問題では、質問文を「リスニングを聞く前に」「早く読み終える」ことが大切です。
① 32番から34番の3問についての会話 が始まる前に、32番から34番の質問文3つを読み終えていることが大切です。
② 会話がはじまったら、会話を聞きながら、32番から34番の選択肢を選び答えます。
③ 32番から34番の質問文が読まれている間に、次の会話についての35番から37番の質問文を「先読みする」というふうに、いつも、次の会話の質問文を先に読むことが成功のコツです。
Part3とPart4で よく書かれている質問文に慣れる、一瞬で質問文の意味がわかると、先読みが早くできるので、まずは、下記12個の型をしっかり覚えましょう。質問文をパッと見て、2~3秒で質問文の意味が分かる、というのがベストです!
「話し手たちは何を議論していますか」
「話し手はどこで働いていますか」
「Aさんは誰だと考えられますか」
〔解くヒント〕
most likely が質問文に挿入されていることが多く、この2語があることで、長い英文にみえますよね。 しかし、瞬時に読まないといけないTOEIC試験では、まずは一旦、most likely が無いものとして、Who is Mr. A? 「A氏は誰?」、そこに、most likely の意味を加えて「A氏は誰っぽい?」と理解して、選択肢に進むことをお勧めします。きれいに和訳していると時間がないので、自分が理解しさえすれば、完璧な日本語訳でなく、カジュアルな文章でも、使い慣れた方言でも なんでもOKです! 頭にスッと入ってきやすい日本語で理解しましょう。
「この会話は どこで されていると考えられますか」
「男性は女性に何をするよう求めていますか」
most likely がなくても 9~10単語の文章だと、結構長いですよね。このような質問文こそ、型を押さえて、意味をきちんと覚えておきましょう。試験当日に、ぐんと楽になります。 * ask 人 to 動詞 = 人に~することを頼む・求める
〔解くヒント〕
ask は、大きく2つの違う意味があります。「頼む・求める」と「質問する・尋ねる・聞く」です。どちらの意味で使われているか、どちらで理解したらすんなりと意味が通るかを考えましょう。
「聞き手は何をするよう求められていますか」
「男性は女性に何について尋ねていますか」
「男性は女性に何をすると言っていますか」
* offer は、提供する・申し出る、という意味です。
「話し手は聞き手に何をするよう提案していますか」
* suggest も よくTOEICに出てくる単語です。 提案する という意味です。
「話し手が「X」というとき何を意図(意味)していますか」
未来形もでてきます。
「男性/女性は次に何をしますか」
「話し手は次に何をすると考えられますか」
ここまでの12個の文章をぱっと見ただけで、何が質問されているのか瞬時にわかるくらいまで、馴染むというのが大切です。 実際のテストでは、この12の型を元に、少しだけアレンジされたような問題もいろいろでてきますが、この頻出のフレーズ型を押さえておくことで、読むスピードが速くなるかと思います。
【型のアレンジ例】 6番の型で、do を違う動詞にアレンジした文章例
TOEICの勉強のための本はたくさん出ていますが、何より優先したいのは、実際にTOEICテストを作成している ETS (テスト開発機関)が 公式に発行している問題集です。これを数冊、少なくても1冊は、試験日までにやっておくことをお勧めします。
「同じような 他のTOEIC形式の問題集と どこが違うの?」と思われるかもしれませんが、実際のテストで英語を話すナレーターが登場する音源で、その人達の発音や話し方の癖を知ることは、大きなアドバンテージになります。また、現在のオーストラリア人のナレーターの方の発音は、聞き取りにくい・・・という感想を持つことが、弊社のレッスン受講生にも多いので、どの国のナレーターが聞き取りやすいか 聞き取りにくいか、自分のリスニングの課題を見つけるのにも役立つでしょう。(オーストラリア英語の発音、については、今後、別の記事で書きたいと思います。)
また、公式問題集以外のTOIEC問題集では、「そんなマニアックな単語まで出ないのに・・・」「このトピックはTOIECでは出ないな・・・」と思うような内容や単語が記載されていることもあり、学習する人に、やるべき優先フレーズを迷わせてしまったりします。
もちろん、実際のテスト日までどれくらいの時間があるかによっては、公式問題集以外のテキストも併用されるのはよいのですが、何より押さえておきたいのは、最新の公式問題集を解いて、本当の試験で出される難易度や傾向などを体験することです。 現時点で最新版は、公式問題集8ですので、本番と同じように時間を計って、解いた後は、知らなかった単語やイディオム、聞こえなかったフレーズを何度も何度もやり直し、本番で似た問題が出たらバッチリ!になるまで勉強するのが、結局は近道です。
公式問題集の最新版が、現時点での出題傾向に一番近いため、公式問題集の8版をやった後に、公式問題集をもう1~2冊選ぶのがよいと思います。8版をやった後に、公式問題集の1版~7版のうちのどれを選ぶかについては、また詳しくご紹介しますね。TOEIC公式問題集8版のリンクを貼っておきますので、よろしければご活用ください。
◆ 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8 ETS出版
公式問題集の最新版(2021年12月10日現在) 3,300円(税込)
楽天ブックス >(送料無料)
今回は、TOEICリスニングのスコアアップ!Part3&4の勉強法 “頻出する質問フレーズ12の型”を覚える をみてきました。リスニングの実力を高めるだけでなく、TOEICに頻繁にでてくるPart3 &4の質問例を把握すること、そして、公式問題集で実際の時間配分やナレーターの声・発音の癖 に慣れることは、TOEICの勉強を頑張っている人は、ぜひ取り組んだ方がよいポイントです。
英会話ではなく、TOEICのみにフォーカスした10回完結レッスンもしております。現在のレベルや学習期間などにあわせてカスタムメイドでプランを立てて、バックアップしていますので、もし、ご興味がおありの場合は、ぜひご連絡くださいね。TOEIC集中レッスン / 接客英会話レッスンなどの お問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み下さり、ありがとうございました!
〈2021年12月6日投稿〉