「和製英語は、外国の人の前で使ってはダメ?」
「マイペースって、英語で通じるの?」
「通じたけど、なんか誤解があるかもしれない」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバーが集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化した コンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
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さて、私たちが普段何気なく使っているカタカナ語のなかには、一見英語っぽいのですが、日本でしか理解されない言葉が結構あります。
今日は、いわゆる 和製英語 Japanese English について、「え?これが和製英語?」という発見を楽しみながら、また、英語で正しく伝えるにはどんなふうに言うかを ご紹介したいと思います。
和製英語は海外の人には通じないから、一切使わないように注意する~ ためだけに、和製英語さがしをするのは、もったいないです。というのも、和製英語を海外の人に説明すると、おもしろがってくれる会話の材料になるからです。
ということで、“ダメ出し” ではなく、会話のネタにもなるというポジティブな見方で、和製英語を学んでいきましょう♬
では、早速はじめましょう。
下記の職場にちなんだ10個の言葉のうち、和製英語はどれでしょうか?
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答えは10個全部です(笑)一つずつ見ていきましょう!
アンケートの語源はフランス語ですので、このままいくら英語っぽく発音しても(笑)通じません。英語では、“questionnaire” とか “survey” と言います。
回答しなければならない質問のリストは、“questionnaire”、質問を尋ねて結果を得ることは、“survey”(調査)と呼ばれます。
例えば、
“Could you fill in the questionnaire?”
(アンケートを記入して頂けますか?)
のように、“fill in” 「記入する・記載する」などの動詞とともに使います。
“survey” を使った例文としては、
“According to a recent survey, only 66 percent of people say they plan to get vaccinated once it’s available.”
(最近の調査によると、ワクチンが開発されたら接種したいと答えた人は、たった66%だった。)
のように使われます。
日本では苦情を言うことを指しますが、“claim” は、英語では本来「強く主張する」という意味です。「苦情を言う」という意味の英語には、“complaint” が使われます。
ちなみに、
a complaint letter
苦情の手紙
a compliment letter
お礼の手紙
スペルが似ていますが、全く反対の手紙ですのでご注意を(笑)
complimentは、賛辞・褒め言葉という意味です。
英語で正しくは、
“after-the-sale service”
“service after the sales”
などと言います。
ちなみに、「サービスしますよ。」と、日本では無償で行う対応を「サービス」と言うことがありますが、“It’s service.” では、海外の人には全く通じません。
英語の “service” には「無償」の意味はないため、無料にします、という意味なら、
“It’s free.” と言いましょう。
どちらも和製英語です。
まず、OLについて~ “office lady” オフィスで働く女性のことを指す英語の省略形かと思いきや、全くの和製英語です。正しい英語は “an office worker” で、オフィスで働く人を指すので、男女ともに使えます。
また、サラリーマンについて~ 日本では「給料」“salary” をもらう「男性」“man” と言う意味で使っていますが、英語では“a salaried worker” と言わないと通じません。ただ、この言い方の使用頻度はあまり高くなく、実際には、具体的な職業名を言うほうが一般的です。
“an engineer” エンジニア
“a computer programmer” コンピュータープログラマー
“a bank clerk” 銀行員
など、仕事内容を言うと自然です。
マイペースも和製英語です。そもそも「マイ」ペースの “my” は、「私の」という意味で、自分自身に対してしか使えません。英語で正しく言うには、at (one’s) own pace というふうに、カッコ内をそれぞれの人に合わせ、pace の前に、“own” 「自身の・独自の」を加えます。
例文:
I tend to do things at my own pace.
自分のペースで物事をする傾向がある。
He always does things at his own pace.
彼はいつも自分のペースで物事をすすめる。
うーん、「マイペース」な人とは働きづらいですよね(苦笑)
接客や職場では、相手のペースに合わせると、良い関係が築きやすくなります。相手の話し方や状態などのペースに合わせる『ぺーシング』については、また、別の機会にお話出来たらと思います!
実は「アルバイト」“arbeit” は英語ではなく、ドイツ語の「仕事」という単語が外来語として定着したものです。英語で正しくは “part-time job” といいます。
“part-time job” は日本語で「パート」とも訳されますが、日本語のアルバイトもパートも、英語では同じ言葉を使えます。
キャリアは “career” と書き、「キャ」ではなく「リ」にアクセントをつけて強く発音します。経歴を高めるの「高める」には、「アップ」ではなく、“advancement” とか “development” を使い、
“career advancement”
“career development”
と言います。
日本語では「レッテルを貼る」などと「レッテル」という言葉を使いますが、この言葉の語源は、オランダ語の “letter” です。英語では “label” と言います。札などのラベル、と同じ単語です。
例文:
Have you put a label on someone or been labeled?
(これまで、あなたは人にレッテルを貼ったり、人からレッテルを貼られたことがありますか?)
日本ではホテルの受付のことを「フロント」と言いますが、英語の “front” 単体では、そのような意味はありません。
正しくは
“a front desk”
“a reception desk” などと言います。
面会の約束、という意味で広く使われている言葉ですが、これも日本独自のものです。
正しい英語は “appointment” です。
日本では「アポイント」とか「アポ」というように省略して使われますが、英米人には全く通じませんので、省略せず “appointment” を使いましょう。
今回は、職場に関連する和製英語をみてきました。誤解を与えないため、だけではなく、日本ではこう言うよ、という話のネタにも ぜひ活用してくださいね。“通じない和製英語10例”〔オフィスやお店で使う物品編〕の記事もご参考になさってください。
和製英語以外にも、日本人がよく使いがちな誤解をあたえるフレーズなどを楽しく学べるレッスンもしています。もし、ご興味がおありの場合は、ぜひご連絡くださいね。個人英会話レッスン/接客英会話研修 お問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み頂いてありがとうございました!
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