「翻訳ソフトや辞書で調べた英訳はあるが、美味しそうに聞こえない」
「魅力が伝わるように、商品名やメニュー名をつけたい」
「難しい英語でなく、簡単にアレンジしたい」
こういったお声に おこたえします。
【本記事の内容】
外国のお客様が思わず注文したくなる!
食品やメニューを英語で魅力的にネーミングするコツ
✔ 記事の信頼性
私たちは、客室乗務員や外資系企業で働いた経験のあるメンバー、TOEIC高得点者が集まり、“国際標準の接客” を専門として、日本・海外 両方の 大事なお客様への対応に特化した コンサルティング&研修 をしています。
個人レッスンから、飲食店・小売店、企業や学校、オリンピックや コンサート、G20ほか 多種多様な現場に関わってきました。そんな経験から、この記事が皆さまのお役に立てたら嬉しいです!
(㈱フォーシーズインターナショナルの情報についてはこちら)
ネット販売をなさっている食物販の会社さんや、インバウンド接客販売をなさっている飲食店や宿泊観光業の方々は、商品をどのように魅力的に伝えたらよいか、日々悩んでいらっしゃることと思います。 さまざまな場所で、その苦悩がとても伝わる、英語メニューや商品名が見受けられ、スタッフの方に「とりあえず、翻訳ソフトを使いましたが、これで合っていますか?」と、正しいかの判断をもとめられることも、よくあります。
“きつねうどん” ”たぬきそば” ”かっぱ巻き” などを、そのまま直訳する 機械翻訳だと、危険なかおりがしますよね・・・(笑) 今日は、基本的なメニューや商品名の作り方と、魅力的に思えるネーミングのための一つの工夫として、五感に訴える、という点についてご紹介しますので、ぜひご活用ください♬
まず、便利な公式 をご紹介したいと思います。数学のようですが、ご覧ください。
例えば、ゆで卵でしたら、Boiled eggと言います。
boil(ゆでる) 卵はゆでられているので、受け身の意味の ed を調理法の単語につけて、boiled + egg ということです。
サブの食材やソースなどを伝えたい場合は、そのうしろに、with を付けて加えましょう。
「茹でアスパラガス 卵とアーモンド添え」
「茹でアスパラガス の 柚子マヨネーズソースがけ」
こんなふうに、伝えると、基本的なメニューの言い方は、バッチリです♬ boil 以外の調理法をまとめましたので、よろしければ活用してください。
【いろいろな調理法】
boil 強火でぐつぐつ煮る
simmer 弱火でことこと煮る
stew ことこと煮込む
steam 蒸す
roast オーブンで焼く
grill 直火網など火にあぶって焼く
fry 焼く・揚げる 明確に調理法を区別して伝えたい時は、下記のように使い分けましょう。
stir-fry 強火で素早く炒める
deep-fry 油で揚げる
bake 生地をオーブンで焼く (例:ケーキ、パン、パイ、キッシュなど)
mix 混ぜる
skewer 串に刺す
さて、次は、より魅力的に聞こえる、思わず注文したくなるネーミングのコツの一つとして、「五感に訴える」ような修飾語を加える、ということについてみていきましょう。その食べ物が、目・耳・香り・味・触覚 でパッとイメージできるような言葉を、いろいろ紹介しますので、ぜひ使ってみて下さい。
「フライドポテト 溶かしチーズのせ」
melted は、溶けた・とろけた という意味です。
「抹茶ブラウニー 溶かしたチョコレートソース添え」
「じゃがバター」
なども、とろっと溶けたイメージが伝わりますね。
「サクサクのエビフライ」
crispy は、噛むと「サクッ」「カリッ」という音がする触感を表します。
「さくさくのせんべい」
「さくさくのウナギパイ」
軽くてサクサクしたパイやせんべいなども、食べてみたい気持ちになりますね。
「濃厚なマッシュルームスープ」
rich は、濃厚とか、こってりとした、という意味で、主に、コクのあるスープや濃厚なソースなどを表す場合に使います。
「濃厚でしっとりした栗のケーキ」
moistは、しっとりした・パサパサしていない という意味です。栗は英語で、chestnut といいます。
「柔らかいトンカツ」
tenderは、肉質が柔らかい時に使い、高級なイメージを与えてくれます。
「柔らかい仔牛肉」
「採れたてのトマト」
〔果実・野菜などが〕採れたての、摘みたての という意味で使います。新鮮さを強調してくれるので、サラダやデザートのメニューにあると、つい注文したくなりますね。
「ふわふわパンケーキ」
fluffy は、綿などがふわふわした状態をイメージさせます。
「ふわふわオムレツ」
「ふわふわ食パン(白パン)」
こんなふうに使います。
「汁をたっぷりふくんだ揚げ出し豆腐」
juicy とは、日本語でもジューシーといいますが、汁[果汁]や水分を多く含む時に使えます。
「みずみずしいメロン」
「肉汁たっぷりのハンバーガー」
「ぷるぷるプリン」
jiggle(小刻みに揺れる)の形容詞形で、やわらかく揺れるほど弾力がある プリン・ゼリー・お豆腐などに使われます。
「ぷるぷるのゴマ豆腐」
「ぷるぷるゼリー」
とっても弾力性がある様子が、目に浮かびますね。
今回は、【インバウンド接客&ネット販売編】食品やメニューを英語で魅力的にネーミング(20例付き) をみてきました。 他にも様々な工夫がありますが、今日はすぐに取り入れられる工夫の一部をご紹介しました。皆さんのお店・会社で扱っている、せっかくの美味しいメニューや食品が、ネーミングによって、魅力を半減させないように、ぜひ、言葉にもこだわって商品を紹介なさってくださいね。
思わず注文したくなるようなネーミングをつける以外にも、皆さんのお店だけに特徴的な他店との違いを余すところなく伝えたり、海外ゲストに誤解を与えないような接客販売のリスク対策など、ご自身だけの場面設定にカスタムメイドした接客支援や、インバウンド接客販売研修も ご好評いただいていますので、ご興味がおありの場合は、ぜひお気軽にご連絡くださいね。接客英会話レッスン/インバウンド接客支援 お問合せはこちら→ https://4cs-i.com/contact/
それではまた次回、お会いしましょう。最後までお読み下さり、ありがとうございました!
〈2022年4月28日投稿〉